●各地で敬老行事・・・160918掲載

2市2町の満100歳以上は26人
世界一の長寿国、日本。ことし7月に厚生労働省が発表した「2003年簡易生命表」によると、平成15年の日本人の平均寿命は女性85.33歳(前年比+0.1歳)、男性78.36歳(同+0.04歳)で男女ともに過去最高を更新しています。男女差も過去最大の6.97歳。女性の平均寿命がより延び、わたしたちの地域2市2町でも、満100歳以上は男性2人、女性24人(9月1日現在)と、女性の長寿が目立っています。市町別では、江南市は男性1人、女性10人で最高齢は104歳の石原ヨキさん、犬山市は男性1人、女性6人で102歳の崎花力枝さん、扶桑町は女性6人で102歳の大藪冨士子さん、大口町は女性2人で100歳の中島信子さん。各市町では、15日から21日までの老人週間を前後して、敬老行事や市長訪問が行われ、長寿をお祝いしています。
犬山石田市長(左)の訪問を受けて話す廣瀬重千代さん ●長生きの秘訣は好奇心と食事
●廣瀬重千代さん 数え100歳 犬山市
石田市長が長寿祝う 犬山市では敬老週間を前に1日、石田芳弘市長が数え100歳の廣瀬重千代さん=同犬山=を訪問し長寿を祝いました。明治38年3月15日生まれの重千代さんは現在、長男の道三さん(75)・安子さん(70)夫妻との3人暮らし。滋賀県彦根生まれの京都育ちで、神戸、大阪、名古屋を経て、昭和20年に同市へ疎開。「一つ間違えば命はなかったね」と、親子で思い出すのはやはり戦中戦後の動乱期のことだと言います。夜は12時ごろまで起きている重千代さんの朝はゆっくりで、9時ごろ起き雑誌や新聞を読んだりテレビを見たりしながら過ごします。
体調のいいときは乳母車を引き、買い物やお参りに出掛けるという元気ぶりで「去年の今ごろはもっとしっかりしていたんだけどね」と話す口調もはっきり。耳は少し遠いものの「口元を見ていればだいたい分かる」と会話を楽しみます。「好奇心が旺盛で、何でも好き嫌いなく食べることが、一番の長生きの秘訣でしょうね」と母親を見守る道三さんは、石田市長の「母親はいつまでたっても母親だね」の言葉に「ありがたいですね」としみじみ。「人生は早く過ぎますね」と過ぎてきた日々を思う重千代さんに「まだまだ記録は伸ばせますね」と、石田市長から犬山焼きの記念品と県からの敬老金が手渡されました。

堀市長(右)から敬老金を手渡される宇佐見ただ子さん、中央は長男の政治さん ●野菜の収穫が日課 山道もへっちゃら
●宇佐見ただ子さん 数え100歳 江南市
堀市長が敬老訪問 江南市でも長寿をお祝いしようと2日、堀元市長が数え100歳を迎える宇佐見ただ子さん=同宮田= を訪問しました。明治38年12月22日生まれのただ子さんは長男の政治さん(75)・みつ子さん夫婦をはじめ、孫夫婦、ひ孫2人の、4世代7人家族。ただ子さんの1日は、朝7時ごろ起きて仏壇に手を合わせてお参りすることから始まります。昼間は畑へ出掛け、季節の野菜を1時間ほど掛けて収穫するのが日課で、2、3年前までは、一人で作付けや手入れもしていたほど足腰も丈夫。
ことし春に家族で出掛けた鳳来寺山では、みんなの心配をよそに杖もつかずに山道を歩いてお参りし、出会った人たちをも驚かせたそうです。7人分の洗濯物を取り込んで畳んだり、時には煮物を作ったりもするただ子さん。若いころから働き者だったように今でもよく動き、何でも好き嫌いなく食べ、規則正しい生活を送っています。耳は少し遠いものの、腰も曲げずまっすぐ立って歩く姿や、はっきり話すただ子さんの口調に「これほどまでにお元気な100歳は見たことがない」と驚く堀市長。政治さんは「最近では、兄弟になってしまいます」と笑い、20歳は若く見られるただ子さんの元気ぶりを喜びます。ただ子さんには、同市と同市社会福祉協議会、県からの敬老金が手渡されました。
世代を超えた交流楽しむ
●90歳以上の長寿者(扶桑町)
高齢者と町長が会食しながら親しく懇談し、高齢者の長寿をお祝いしようと、扶桑町主催の「高齢者と町長との懇談会」が8月23日、同町総合福祉センターで開催されました=写真。町内の90歳以上のお年寄り168人が対象で、101歳の千田すてさん=同高雄=はじめ36人が参加。同日は町長選挙告示前日で町長不在のため、亀井政寛助役が一人ひとりに町からの敬老金を手渡しました。
会場には、役場職員が用意した、今では見掛けることのなくなった炭入れアイロンや4本足テレビ、運搬自転車、ラジオ、火鉢、教科書などが並べられ、昔の小学校や養蚕風景などのパネルも展示されました。会場は終始和やかな雰囲気に包まれ、参加者は斎藤保育園年長児24人が披露した歌やお遊戯を楽しみ、肩をたたき合ったり一緒に手遊びなどをして触れ合いました。昼食は、女性の会連絡協議会と食生活改善推進員のボランティアによって配膳されたちらし寿司。参加者は、子どもたちと一緒に会食しながら世代を超えた交流を楽しみ、お互いの長寿を喜び合いました。

10月2日(土)に開校20周年事業

式典とゴスペルコンサートを開催
ーどなたでも入場できますー
●大口北部中 
開校20周年を迎えた大口北部中学校(吉野國造校長・254人)は10月2日午前10時から、同校講堂で創立20周年記念式典と記念コンサートを行います。昭和60年に、大口中学校より分離開校した同校。創立当時の様子をスライドで振り返り、アノインテッド・マス・クワイヤー=写真=によるゴスペルコンサートで20周年を祝います。
アノインテッド・マス・クワイヤーは、心のまま、感情のまま、透明な気持ちで歌いたいと集まった、総勢1000人のグループ。OL、主婦、会社員、学生などさまざまなメンバーで、東京、名古屋、大阪、高知などの7カ所にグループを持ち、全国的な活動を展開しています。自主コンサートをはじめ、ジャズシンガー綾戸智絵の全国ツアーやレコーディング、イベントにも多数参加。各地のコンサートにも招かれ、多くの聴衆を魅了しています。同校のコンサートでは、在校生や参加者が共に歌いながら20周年を祝う場面も実現しそうです。式典、コンサートにはどなたでも入場できます。(問)大口北部中学校TEL大口95−6144

「ネパール」を知ろう

日本人ネパール民謡歌
手のスンダリ・ミカさん。
●9月26日、布袋ふれあい会館で
         料理講習会とコンサートを開催

「ネパールと遊ぼう!ネパールを食べよう!」と題して9月26日、江南市の布袋ふれあい会館で東海ロディガーラ実行委員会主催、江南市国際交流協会共催によるネパール料理講習会と、ネパールの歌と踊りのコンサートが行われます。第1部の料理講習会のメニューは、モモ(チベット風蒸しギョウザ)、アル・アチャール(ジャガイモのすっぱいサラダ)、チキン・カレー(ライス付き)で、午前11時から開始。定員は35人、参加費は1500円(留学生1000円)で、予約が必要です。第2部のコンサートは午後2時開始。東京都大田区生まれのスンダリ・ミカさんによるネパールの歌と踊り、コカリナ(木製のオカリナ)とインディアンフルートの演奏活動をする高橋アミさんの竹笛、留学生によるスピーチなどが行われます。スンダリ・ミカさんはネパール旅行でネパール民謡の虜になって以来、カトマンズで本格的に歌とダンスを習い、昨年ファーストアルバム「スンダリ」をネパール語と日本語でリリース。2つの国で、お互いの文化を紹介するミカさんは、ネパールに貢献したとしてことし、国王の誕生日にメダルを授与されました。現在は、現地のテレビ、ラジオで活躍中です。コンサートの参加費は1500円(研修生、留学生1000円)で、ネパール茶とお菓子が付きます。1部、2部通しての参加は2500円(留学生1500円)。問い合わせは、同実行委員会熊澤さんTEL江南56−4697まで。
 
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