美山町(福井) 災害相互援助協定 扶桑町・・・160821掲載

災害支援に美山町へ・・・扶桑町職員らが土砂除去作業





※写真3点とも集中豪雨直後
の美山町内=扶桑町役場提供
● 非常食と義援金も届ける
扶桑町は、7月17日深夜から集中豪雨に見舞われ土砂崩れ、家屋浸水など大きな被害を受けた福井県美山町へ翌18日夕方、2リットル水180本、乾パン、クラッカー、アルファ米2320食分の非常食と義援金を届けました。
両町は10年ほど前から、そばづくり体験や町民祭り参加などを通して文化交流を進め、平成9年には「災害相互援助協定」を結んでいます。山に囲まれた1415世帯の美山町は、観測史上最多を記録した1時間に87.5ミリの降雨によって、床上浸水233、床下浸水156、家屋全壊33、半壊65世帯と、大きな被害を受けました。この非常事態に対応しようと、その後も同町職員14人、同町社会福祉協議会職員2人、住民ボランティア1人が駆け付け、土砂の除去作業を行いました。現地に出向いた職員は、土砂崩れがひどく泥に埋まる家屋やなぎ倒された木々、川に架かる鉄橋が流出した状況を目の当たりにし「水の流れが通常とは大きく変わり、思わぬ所から水がきて大木や鉄橋を押し流していた」と、集中豪雨の恐ろしさを感じたと言います。阪神大震災後、見直されたボランティアの力。今回の救援活動では「ボランティア自身が育ってきたこともあり、活動はうまく進められていた」と職員は話しますが、災害を最少限に食い止めるためにも、突発性の緊急事態に対応できる事務局の指示系統の再確認とともに、住民には「一人ひとりが、災害への危機意識を持ってほしい」と呼び掛けています。 大口町でも、役場職員と同町社会福祉協議会職員、災害支援ボランティア「Dサポート」のメンバーら8人が24と25日に分かれ、愛知県と名古屋市社会福祉協議会が呼び掛けた災害支援ボランティアに参加。美山町などの土石流除去作業を行いました。現在は、県外の団体ボランティア受け付けは終了していますが、義援金は引き続き、受け付けています。義援金箱設置場所は扶桑町役場、大口町役場行政課、同町社会福祉協議会窓口。

ご近所の底力、 柏森南地区

防犯パトロール隊の発足式の様子
●毎日パトロールを始める
犯罪をなくし安心安全なまちづくりをと、扶桑町柏森南地区(約520世帯)で同町5番目となる防犯パトロール隊の発足式が3日、名鉄柏森駅前北広場で行われました=写真。「こういった活動を自主的にやることによって、少しでも犯罪が発生しないまちになるように、継続して活動をしていきたい」と話す坂井文廣柏森南町内会長。同隊は有志57人で構成され、中屋敷、天神など7つの組ごとに4人一組で班をつくり、地区内を毎日巡回します。式では犬山警察署生活安全課の署員が「犯罪は警察だけでは防げないもの。地域の方の力をいただき、皆さんも防犯に対する意識を高めてほしい」と激励しました。隊員は蛍光塗料の付いた帽子や腕章を身に着け、4日から地区の巡回を始めています。
大口町豊田区(大島弘幸区長、515世帯)でも、同地区安全パトロール隊が21日から始動します。同町で3番目。午後9時ごろから約1時間、21人が3班に分かれて区内を巡回します。

救助技術の全国大会へ

(左から)安達さん、野倉さん、宮田さん、佐塚さん
●2年連続 丹羽消防本部の4人 
丹羽消防本部(松浦仲一消防長)の安達武司さん(29)・宮田靖大さん(29)佐塚友和さん(27)・野倉大輔さん(23)の救助隊員4人は26日、神戸市で行われる「第33回全国消防救助技術大会・ロープブリッジ救出(団体)」に昨年の初出場に続き、2年連続出場。悲願の初優勝を目指します。全国の消防隊・救助隊員約2万5000人から、全国大会に出場できるのは支部大会を勝ち抜いた1000人ほどで、4隊員は東海大会を2位で通過。水平に張られたロープを使って20メートル先の逃げ遅れた要救助者を隣のビルから侵入して救出することを想定した訓練に挑みます。
今回は阪神大震災から10年となる記念大会で震災の時、ペアを組んで救助に当たった経験を持つ鈴木眞司救助隊長と脇坂裕憲隊員(37)も、特別な思いの中で指導に当たっています。団体の全国大会連続出場は非常に難しいという中での快挙に「何よりプレッシャーに勝つ精神力が必要で、昨年以上の訓練を積んできた結果です。技術面に不足はなく、目標の43秒も練習ではクリアできている」と、一致団結して大会に臨みます。

救急時の対応を実習
●扶桑・高雄小 PTA役員の親子ら 
扶桑町の高雄小学校(横井雄一校長)でこのほど、PTA役員(遠藤英安会長)の親子と教諭ら約20人が参加して、普通救命講習会が開かれました。夏休み中のプールの監視に役員らも協力して当たるため行っているもので今回、初めて子どもたちも参加。ビデオで概要を学んだ後、止血法や人工呼吸・心臓マッサージなどを親子別々に実習し、6年の高木美帆さんは「心臓マッサージはすごく難しくて疲れました。何かあったらすぐ、大人の人を呼びに行きます」と感想を話します。また、実習したことがいざというとき生かせるよう長谷川典子さん・航一君(5年)親子が疑似体験。
「家族3人で団らん中に、父親が突然胸の痛みを訴え倒れた」場面での救急処置に挑戦。典子さんが人工呼吸・心臓マッサージをする傍ら航一君が消防署に電話し、到着した救急隊員を家まで案内しました=写真。「気が動転して慌てました」と言う典子さんと「もう少し具体的に様子を伝えたかった」と、電話の対応を反省する航一君。指導に当たった丹羽消防署員からは「何をしたらいいのか、子どもには具体的に指示を」などのアドバイスがありましたが、全体的には「感心しました。自信を持ってやってください」と合格点が出ました。「真剣に実習する親の姿を見て、子どもたちが少しでも命の大切さを考える機会になれば」と話す遠藤会長。各消防署では定期的に救命講習会を開いているほか、出張講習会も行っています。
8月に出発 1年間海外留学・・・江南市長が激励
堀市長(右から2人目)に出発のあいさつをした伊藤さん(同3人目)、船橋さん(同5人目)と山田会長(左端)ら江南ロータリークラブのメンバー ●旭丘高1年、伊藤万絵さん(江南)フランスへ
●尾北高3年、船橋明里さん(岩倉)カナダへ

江南ロータリークラブ(山田猛会長)の国際ロータリー交換学生として、伊藤万絵さん=江南市布袋町・旭丘高1年=はフランスに、船橋明里さん=岩倉市・尾北高3年=はカナダに留学することになり、出発前の7月29日、堀元江南市長を表敬訪問しました。「自分の意志で留学を決めた」と話す2人に、堀市長は「視野を広げるためにも良い機会。江南をより良くするためにも、参考にできる点を学んできてほしい」と激励、同市を紹介する市勢要覧やパンフレットなどを手渡しました。「歴史があり、建物や言葉、文化など洗練されたイメージがある」と、フランスを希望した伊藤さんは大西洋に面した港町ラ・ロシェルへ。言葉の不安はあると言いますが「生活スタイルや食べ物など異文化に触れながら、できるだけ多くのことを見てきたい」と、出発を目前に、フランスへの思いを語りました。
バンクーバー島のダンカンへと出発する船橋さんは、尾北高校でのカナダの高校との交流を通して「フレンドリーで、スポーツが盛んな国」、カナダに親しみを感じていると言います。バレーボール部でもあることから「カナダでもバレーボールを続けたいし、自分が今まで学んできた英語が、どのくらい通じるのかを確かめてみたい」と、自分の可能性に挑戦します。「ロータリーの国際親善の使命を全うし、悔いのない留学にしたい」と話す船橋さんは9日、伊藤さんは24日に現地に向け出発。2人はそれぞれ、現地のロータリー会員宅でホームステイしながら高校に通い、来年7月に帰国する予定です。

 
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