あす、石上祭 大小500組が参加予定・・・160731掲載

犬山祭の手子仲間は戦後最大級の碑を献石
天下の奇祭で知られる尾張冨士浅間神社(山田健宮司)=犬山市=の石上祭が8月1日に開催されます。ご祭神の木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)がその昔、村人の夢枕に立ち、隣の本宮山より低いのを嘆いたことから始まったとされるこのお祭りには、毎年多くの人が献石をしますが、ことしは大小約500組が参加する予定です。石を担ぎ棒にくくりつけて飾り、2人で担ぐ2点吊りから大勢で担ぐ32点吊りまでさまざまで、8点吊り以上の献石が55組あると言います。
国香会の結成20周年を記念してあす記念碑を献石する犬山祭手子仲間の皆さん 32点吊りは、地元冨士町内会、羽黒皆世会、前原七草の会、犬山連合会など。CBCラジオの「つボイノリオの聞けば聞くほど」も放送10周年を記念して、総勢100人ほどで参加を予定しています。新しく献石するグループも増え、犬山しみんていの会・若者広房では「犬山の伝統行事を一緒に体験しよう」と、近隣の外国人と共に参加します。犬山祭の手子仲間でつくる国香会(近藤展弘代表)は結成20周年を記念して、戦後最大級の碑を献石、8年間の集大成を迎えます。同会は記念碑の岩組となる石を8年前から毎年1つずつ献石し、昨年は3トンの台石を上げました。名前を彫り入れた高さ3メートル10センチ、幅1メートル、厚さ25センチの碑はワイヤロープをかけ、昔ながらの手引きで朝8時から夜8時までかけて中宮へ引き上げられ、建立される予定です。
7月19日、石上げ祭伝承保存会と共に準備をした近藤代表は「昔はほとんどの子ども会が参加していた石上祭を活性化したい。国香会の子ども連も参加します。ぜひ皆さんも参加を」と呼び掛けています。石上祭は8月1日午前6時ごろから献石が始まり、夕刻まで途切れることなく続きます。また、日没時には火振り神事が行われます。提灯に照らされた参道の急坂を、氏子らが縄につけた松明を振り回しながら駆け下りるさまは壮観です。フィナーレの打ち上げ花火は、午後8時から。尾張冨士の上に大輪の花が咲き、尾張地方の夏の風物詩は幕を閉じます。花火打ち上げ協賛者は次の通り。(順不同、敬称略)石原自動車(有) (有)名洲電機製作所 ぎふ初寿司愛岐分店 喫茶こたん (株)フジテックス 池野商工発展会 (有)中竹建設 Acube東海地区有志一同 松屋コーヒー 田口彌平 福玉精穀倉庫(株) 福玉(株) (株)本多石材店 中原獣医科病院 (有)後藤保険サービス エス・ケー(株) 鬼頭八郎 いちい信用金庫羽黒支店 羽黒印刷(有) 紀藤豊 臨江館 美容室アトリエK 見晴茶屋 (有)横井包装 博物館明治村 (株)フナヘイ (有)セイシン教育センター 東名化学工業(株) 清川 犬山祭保存会 中日新聞明治村前専売所 (株)成正建装 五条 (有)仙田運動具店 (有)関西 溝口純 やまげんふじ屋。

由来など学習、あす本番
犬山・東部中1年生
自分たちの住む郷土の歴史や、文化について学習を進めている犬山市立東部中学校(水野皓司校長)1年生(110人)4クラスが、あす地元で行われる「石上祭」に参加。人の頭ほどの石をリンギ棒(担ぎ棒)にくくりつけ、クラスごとに頂上まで担ぎ上げます。子どもたちが担ぐリンギ棒は、8人で担げるように仕立てた8点吊りで、生徒一人ひとりの願い事が書かれた赤や黄、青などのお手拭きがつり下げられています。「石上祭」に向け由来を調べ、準備を進めてきた生徒たち。16日には「石上げ祭伝承保存会」の納堂豊治会長、奥村正弘さん、氏子総代長の奥村太木一さんを招いて事前学習会を開催。自分たちでまとめたことを発表し、祭りに参加する心構えやリンギ棒の担ぎ方を学習しました=写真。
納堂さんの石上げ歌と「ヨイサ ヨイサ」の掛け声に合わせて、実際に石を運ぶ練習をした子どもたちは「本番が楽しみ」と話し、納堂さんらは「昔からの地元の祭りが、子どもたちによって伝承してもらえ、会として心強い」と、子どもたちの参加を喜びます。当日は、各クラスごとに3つのグループに分かれ、順番にリンギ棒を担いで、朝9時ごろから頂上を目指します。

全国一斉に「遊び場安全点検」・・・遊具は安全かな?

▲すべり台をさまざまな視点からチェックする犬山市地区連絡協議会のメンバーたち
入念にチェック 犬山市羽黒のちびっこ広場
公園の遊具による重傷事故を未然に防ぐため、昨年から始まった「遊び場安全点検週間(7月第2日曜日から1週間)」。ことしも全国地域活動連絡協議会の呼び掛けで11日から全国一斉に、遊具の点検が行われました。犬山市では12日、同市地域活動連絡協議会(木澤和子会長)の7地区からメンバー10人が集まり、羽黒の藪畔ちびっこ広場を点検。すべり台やシーソー、ジャングルジムなど遊具5点を調査しボルトの締め具合や「すべり台の近くに砂場の枠があり、飛び出すように滑ってくる子どもたちには危険」「公園の入り口に段差があり、ベビーカーには不便」など、さまざまな視点から入念にチェックしました。公園には雑草が多い反面、バッタやカマキリなどの昆虫がたくさんいます。「どんな公園が子どもたちにとって本当によいのか、親子で遊びに来て考えてもらえれば」。「今後はこの2年の経験を生かし、各地区ごとに地元の公園の点検をしていきたい」と話しています。今回の調査結果は県を通じて国へ報告されるほか、市の福祉課へも報告され、安全な公園づくりに役立てられます。
●児童館など4カ所調査 −江南−
江南市では12、13の両日、同市地域活動連絡協議会(田中照子代表)の母親クラブのメンバーが児童館など4カ所の点検を行いました=写真左。宮田児童館では、宮田母親クラブ(沢野映子会長)のメンバー3人が学童保育を利用する1年から3年生の児童45人と一緒に、すべり台、ブランコ、回転ジャングルジムなどの遊具をチェック表に基づいて、ひびやねじの緩みがないかを点検。いつも遊んでいると言う3年生のかとうはるかさん、ほりばあやかさんは「遊んでいて怖かったことはないけど、鉄棒に上って飛び降りたりするのが危ないと思う」と話し、母親クラブの山口すみ子さんは「子どもたちの遊具の利用の仕方に、はらはらするときがあります。遊具は本来の使い方をすれば安全なもの」と、正しい使い方の指導も大切と感じたとのことです。

ことしのモモは「甘い」
犬山で品評会
犬山市内で生産されるモモの栽培改善や、出荷技術の向上を図ることを目的とする、同市果樹園芸組合連合会主催の「第21回もも品評会」が16日、愛知北農業協同組合羽黒支店で行われ、愛知県知事賞など16の賞の受賞者が決まりました=写真。品種は白鳳系で、応募総数は47点。一箱20玉のモモの着色、熟度、病害虫、外観、糖度の審査項目に従い、尾張農林水産事務所の職員や市場関係者、農協関係者らが審査に当たりました。季節外れの6月の台風6号で果実の20〜30%が落下、一部では倒木や枝の損傷などの被害が見られました。梅雨期間中の降水量は平年の8割ほどで、果実糖度は高めと期待され、実際に、品評会での糖度測定でも高い値を示すものが多くみられました。出荷は8月上旬ごろまで続きます。
受賞者は次の通り。(敬称略)【特別賞】▼愛知県知事賞 杉本信(山二)▼犬山市長賞 溝口博延(二の宮)▼同市議会議長賞 河村金良(内久保)▼尾張果樹振興会長賞 武内金子(同)▼愛知県農協中央会長賞 中村幹雄(犬山園芸)【特選】▼愛知農業普及協会長賞 宮田政輝(同)▼尾張北部地域農業改良推進協議会長賞 宮田弘臣(同)▼愛知経済連合会長賞 平野敏郎(同)▼愛知北農業協同組合長賞 河村重一(荒井)▼愛知農林統計協会江南支部長賞 小林一正(内久保)▼犬山市果樹園芸組合連合会長賞 宮田脇正(犬山園芸)【入選】▼名果株式会社賞 丹羽義郎(二の宮)▼株式会社丸市青果賞 丹羽毅(朝日)▼丸協青果株式会社賞 稲垣喜代治(犬山園芸)▼岐阜青果株式会社賞 宮田信子(同)▼株式会社丸三青果賞 長谷川征男(二の宮)

 
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