安心して暮らせる街に・・・160710掲載

全町一丸となって

●「大口町地域安全パトロール協議会」発足へ
町内の盗難被害が1日に1.5件発生と、ことし1〜5月までの発生状況が昨年に比べ14%も増加している大口町。おおむね、15世帯に1世帯が被害に遭っていることになり、県下102市区町村中ワースト11位の犯罪率となっています。町内の下小口区、垣田区、5小中学校PTA、ボランティア団体、民生委員・児童委員らによる地域安全パトロール隊が活動している中での犯罪増加に、町内全域が連携した取り組みがより求められる現状となっています。その団体が一堂に会して江南署員から町内の犯罪状況を聞こうと、地域で子どもたちの健全育成活動をする「おおぐちおやじの会(田中聖章会長)」主催の「防犯講習会」が6月19日、同町総合福祉会館で行われ、約70人が参加しました=写真。江南署地域課の石田文夫課長は「犯罪を防ぐ特効薬はなく、日ごろのまちの動きや様子を知る地域の目が一番」と、岩倉市での全市パトロールが効果を上げていることを紹介しました。講習会後のあいさつで田中会長は「町内で防犯活動する各団体が、連携を取り意見交換会などの場をつくることの大切さを痛感する」と、各団体の行政上の担当課を超えて連携を取り合うことを提案。各団体での検討を呼び掛けました。その後、各団体から賛同の声が挙がり、8月1日に「(仮称)大口町地域安全パトロール協議会」を発足し、市民と行政が一体となっての地域パトロール活動が進められることになりました。発足式は地域安全運動期間中の8月1日午前10時から同町民会館大ホールで約20団体が参加して開催され、下小口区と大口西小PTAの活動報告や、鳴子踊りなどのアトラクションも予定され、誰でも参加できます。 協議会には団体に限らず個人でも登録でき、随時受け付けています。(問)大口町役場行政課TEL大口95−1111

交通事故がないように (犬山署管内) 

犬山署(板矢和美署長)と愛知県交通安全協会犬山支部(谷津義雄支部長)は6月17日、犬山国際観光センターで犬山、扶桑両市町の11事業所から選ばれた女性交通安全活動候補委員(キャンペーンガール)11人に委嘱状とたすきを手渡しました。成田山大聖寺の野木森仁美さん(26)が代表して「交通事故のないまちを目指して活動していきます」と、力強く決意文を読み上げました=写真。11人は7月10日から始まる夏の交通安全県民運動など来年3月31日まで各行事に参加し交通安全を呼び掛けます。

江南署(渡辺憲次署長)は6月22日、地域の安全活動に活躍してほしいと、地域安全パトロール推進員委嘱式を江南市民文化会館で開きました。自主的に防犯パトロールを行う江南市古知野区や大口町下小口区の自治会、PTAなど管内(江南・岩倉・大口)の102団体などに委嘱。各団体は推進員証明証の交付を受け、活動に取り組みます。

パトロールを強化 「児童安全推進協議会」を設立 (江南・草井小校区)


「パトロール中」のステッ
カーを持つ協議会会員
江南市立草井小学校(八橋玉純校長、465人)は、子どもの安全は地域で守ろうと「草井小児童安全推進協議会(林本義夫会長)」を設立、その推進大会を6月19日、体育館で行いました。学校とPTA、教育活動を支援する教育後援会(林本義夫会長)や校区内6地区(草井、小杁、小脇、慈光堂、村久野、鹿子島)の区長、有志らが、ことし2月から協議を重ね準備を進めてきたもので、林本会長は「校区から事故や事件が起きないよう力を合わせて頑張りましょう」と、約140人の出席者に呼び掛けました。同会は推進部、啓発部、パトロール部から組織。パトロール部は会員になった地区住民が、「パトロール中」と書かれたステッカーを車や自転車に付け、外出時に校区内を見回る「ついでパトロール」と、児童の下校時刻に合わせて通学路付近をパトロールする「下校時パトロール」とに分かれて活動します。
大会では江南署の石田文夫地域課長による「児童の安全確保とパトロールでの留意点」と題した講演も行われ、「パトロールの目的は犯罪の抑止。地域の人の目が光っているということを犯人に分からせましょう」「パトロール中には、ぜひ子どもたちに積極的に声掛けを。もし近くに犯人がいたら、声に驚いて逃げていきます」など、具体的な指導がされました。「下校時パトロール」の会員は、これまでも独自で下校時に見回りを行っていた児童の保護者や、民生委員など現在22人。一丸となって防犯活動に取り組んでいきます。

子ども110番の家 (犬山・楽田小校区)

PTAの役員と通学団
の団長ら=楽田小で
●167軒が協力、250軒を目指す
登下校の子どもたちを不審者から守ろうとこのほど、犬山市立楽田小学校(有本高尉校長、746人)校区の167軒が「子ども110番の家」に協力。6月24日、同校で結成式が行われました。PTA(長谷川雄彦会長)と連携を取りながら昨年から計画を進めてきたもので、各地区5軒250軒を目標に今後も協力者を募っていく予定です。「こども110番の家」は子どもたちが不安を感じたときに、助けを求める避難場所として学校を支えていきます。式には6年の村田佳菜子さんら通学団の団長9人も出席。
児童を代表して高桑梓さんが「以前は不安を感じたこともありましたが、地域の人たちに守られているんだと安心できました。これからもお世話になると思いますがよろしくお願いします」と、お礼の言葉を述べました。また、長谷川会長も「子どもたちの力だけではどうにもできないところを、地元の方々のご支援をいただきながら地域の安全を守っていきたい」と、感謝の気持ちを話します。同校では子ども110番の家を印した地図を作り児童に配布すると共に、下校時に子どもたちと一緒に各家の確認をしていくそうです。

少年補導委員25人に委嘱状 (犬山)

退任する少年補導委
員への感謝状贈呈 
犬山少年補導委員会定期総会がこのほど、サンパーク犬山で開かれ新補導委員25人に委嘱状が、退任する9人に感謝状がそれぞれ板矢和美犬山署長から贈られました。 「10年前に比べ管内の犯罪は3倍に増えています。地域の先頭に立って少年犯罪の減少にご協力ください」と、板矢署長も期待を寄せています。

自動車盗が昨年の2.5倍  江南市・大口町

講演する江南署の
池田生活安全課長
江南市消防署でこのほど、江南署生活安全課の池田和正課長を講師に招き、危険物安全協会会員ら40人が防犯についての知識を深めました。「江南署管内ではここ7、8年で犯罪件数が2倍に増えました」と、現状の厳しさを伝える池田課長。特に昨年、全国ワースト1位(愛知県)の自動車盗はトラックなど営業車も被害に遭っているほか、ことし5月末現在、江南、大口の両市町で起きた自動車盗86(昨年35)件のうち78件、90%の車が「キーなし」と話し、「イモビライザ」や「位置検査装置」などの防犯装置を紹介。また、クーリングオフが利かない事業所の特徴をついた消火器の点検トラブルや、事業所駐車場での不審者の出没など、実際に地域で起きた事案を紹介しながら、自衛の必要性を訴えました。
 
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