●国際交流は「理解」から・・・160306掲載

ギニアの暮らし紹介 自然と共存を・・・
犬山市でサンコンさんがユーモアたっぷりに講演
ギニア大使館顧問でタレントのオスマン・サンコンさんによる国際理解講演会が2月14日、犬山国際観光センターで開催されました。主催は犬山国際交流協会で、テーマは「大地の教え」。アメリカ、日本をはじめ世界各国を訪れた経験やギニアの暮らしなどから、自然と共存することの大切さをユーモアたっぷりに語りました。淡いサーモンピンクの民族衣裳(正装)で登場し「1949年にギニアで22人兄弟の四男として生まれました。お母さんは3人います」と自己紹介し、会場を沸かせたサンコンさん。来日した当時、ギニアと日本はお互いの国のことをほとんど知らず「シマウマを食べるの?」「空港を出たらみんな槍を持って歩いているの?」と聞かれ驚いたと言います。「シマウマは日本の動物園で初めて見たよ」と笑い、「テレビに出ることを利用して、まず自分の国を知ってもらおうと考えました。今では日本のみんながアフリカの西の端のギニアを知り、ギニアでは毎年ジャパンウイークがある」。「自分の国の文化や習慣を知ってもらい、守るのはとても大切」と語り、ギニアでは「1人の老人死んだら大きな図書館1つなくすのと同じ」ということわざがあるほど、人を大切にしています。そして幼いころから、水を飲む時には最後の一口は残して大地に返すこと、木は絶対切らないことを教えられるなどとも語り、ギニアではいかに自然を大切にしているかを伝えました。最後に「日本を、中部を愛知県を知ってもらう最高のチャンス」と、2005年の愛知万博にも触れ、環境の面からも自然との共存を目指していこうとしている愛知の人々の姿勢に賛同。ギニアに今も残る焼き畑農業の問題なども挙げ「全世界のテーマ・自然をどうやって守るか、そのヒントが万博にあるのでは」と語り、「日本の心、武士道、自然との共存を一緒に学びたい」と結びました。会場の参加者約220人は、笑いがあふれる中にも大切なメッセージの多いサンコンさんの講演に、惜しみない拍手を送りました。

外国人、留学経験者と異文化交流
第1部の全体会で自己紹介する池田エリカさん(右端)ら外国人と帰国留学生 ●江南市の古知野中学校2年生
江南市立古知野中学校(石井悦雄校長)の2年生で「国際理解」について学ぶ59人が2月20日、外国人や留学経験者と異文化交流をしました。この「国際交流」は、江南ロータリークラブ(岩井正彦会長)の国際奉仕委員会(杉浦賢二委員長)と江南市国際交流協会のメンバーらの協力を得て開催。第1部の全体会では、同クラブから派遣されてアメリカへ留学していた村瀬真似さん=江南市=とブラジルへ留学していた渡辺麻衣さん=扶桑町=が、それぞれの1年間の留学経験談を紹介しました。さまざまな人種の人に出会い、いろいろな生活スタイルや学校にも行けない子がいるほど貧富の差があることなど、日本の文化との違いを知ったと言う2人。「自分が世界のどの位置にいるのかを知ることができた。そういう体験が大切だと思う」と、チャレンジする気持ちを忘れないでと生徒に語り掛けました。  
第2部の分科会では、同クラブの受け入れ留学生で、同市にホームステイし尾北高校に通うフランス出身のファニー・ガムリンさんと、愛知江南短期大学で学ぶ中国出身の張亮さん、愛知淑徳大学で学ぶカナダ出身のエリン・ファストさん、江南市在住でペルー出身の池田エリカさんが4クラスに分かれ、自国の位置や特徴などをスライドや地図を使って説明しました。文化や習慣の違い、特産物などを紹介され交流を深めた生徒たちは「自分たちの知らない文化を知ることができ、さらに興味を持った」と、異文化交流を楽しみました。

卒業制作はカラフル壁画
カラフルな壁画の前に勢ぞろいした江南・西部中の3年生 ●3年生102人の合作 ー江南・西部中ー
江南市立西部中学校(尾関眞校長)でこのほど、9日の卒業式を前にした3年生102人が参加して卒業記念壁画披露および、卒業記念植樹式が行われました。壁画は、昨年5月に塗り替えられたプールの壁に3年生全員が力を合わせて制作しました。同校が取り組むビオトープ「とんぼ池」のとんぼや花、合唱などがカラフルに色付けされ、同日、尾関校長や富永利男君らが人物やとんぼに目を入れて完成。壁画の大きさは横6m、縦2.2m。3年生全員の図案から安部麻衣子さんが描いた絵を基に下絵を完成。色は長谷川美幸さんが考えました。
「全部が未来に向かって、昇って行く感じ」を表したかったという安部さん。原色に近い色で、明るく仕上げたという長谷川さん。壁画になった作品を前にして「恥ずかし、うれしです」と声をそろえます。植樹は、創立以来の伝統行事。22回目のことしは高さ2mほどの「ヤエザクラ」を植えました。植樹祭では生徒を代表して倉地公美子さんが「より大きな花を咲かせるためには、肥料や草取りなど人の手が必要。自分たちが可能性を持ったつぼみになったのも、そういう人たちのおかげです。何年後かに、胸を張ってこの桜の前に立てるように少しずつ頑張りたい」とあいさつ。尾関校長は「校庭の木はどれも春を待って、地面の下で一生懸命に根を張っています。皆さんも根っこを大事に育てて、大地に根を張り大きく育ってください」と、巣立ちを前にした生徒たちにエールを送りました。

「もっと協議を」が大勢・・・ わたしたちの市町村合併
●大口町がアンケートを実施
大口町はこのほど、1月17日から町内13カ所で開いた「第2回市町村合併懇談会」でとったアンケートの集計結果をまとめました。回答者数は男性438人、女性106人、無回答21人の565人で、60代が227人(40.2%)、50代が145人(25.7%)。合併に「関心がある」「まあまあある」は86.9%と関心の高さを示し、「家族で話をよくする」「時々する」が74.7%、「友達とよくする」「時々する」が70.8%と、話題にもよく上っているようです。懇談会では、財政支援措置としての合併ではなく権限の委譲を求める合併にしたい同町が定義する「合併の大義」と「都市内分権」について説明。その大義については「ほぼ分かった」「まあまあ分かった」と62.1%がが答え、都市内分権については「賛成」が22.5%「勉強して判断したい」が57.0%「反対」が11.0%と、賛成が反対を上回るものの、情報提供や意見交換が必要だと感じている人が多いようです。法定協議会については、「4月に組織する」は9.0%「4月にこだわらず協議を重ねる」が63.7%「任意協議会を解散する」が15.2%で、合併に向けて活発な話し合いの必要性があるという意見が過半数を占めました。また、「合併の是非は住民投票により決定して欲しい」という意見も多いことから、論議の高まりの中では、その可能性も示唆しています。
 
戻 る