全国学校ビオトープ・コンクール |
●V 2 優秀賞に輝く 大口西小
子どもたちがデザインし、地域住民らと一緒になって大口西小学校(田中将弘校長・591人)内にビオトープを造り上げてから3年。地域の人たちの憩いの場であり、子どもたちの環境学習の場となっている同校ビオトープが2月14日、東京で開かれた(財)日本生態系協会主催の「第3回全国学校ビオトープ・コンクール発表会」に参加し、ビオトープ部門・協力部門で「学校ビオトープ優秀賞」を受賞しました。同発表会に参加できるのは、全国約400校の応募校から書類審査、現地審査を通過し、最終校としてノミネートされた10校のみ。 |
全国学校ビオトープ・コンクールで発表した大口西小の児童と学校関係者 |
同校は2年前の第2回コンクールに続くノミネートで、優秀賞を連続受賞する快挙となりました。発表に参加したのは、ビオトープ委員会の5・6年の4人と総合学習でビオトープを中心に環境学習をしている4年生の5人、地域住民らでつくる「西っ子里山クラブ(山田幸司代表)」のメンバーら15人。ホタルやメダカ、トンボなどが生息しやすいよう植物に覆われたビオトープ。そこに生えるセイタカアワダチソウなどの外来種除去や、飛来する鳥や虫などをデジタルカメラに収めホームページで紹介する委員会活動。ホタルの幼虫を放流し、プールのヤゴを救出してビオトープで育ててきた様子などを発表しました。また、自分たちのビオトープを広く知ってほしいと、昨年10月に定点観測カメラと水質センサーを設置しインターネットを通してビオトープの全景とデータを発信していることから、このカメラを利用し、当日応援に駆けつけた子どもたちとビオトープの様子をリアルタイムでスクリーンに映し出して紹介しました。「他の学校とビオトープ情報をメールで交換しながら活動を進めてきた」と話す澤村知世さんと近藤わかなさん(5年)は「最初は緊張したけれど、自分たちの活動や学習をしっかり発表できました」と賞状を手に喜びます。田中校長は「地域と学校の協力、そして学校の中での子どもたち同士の協力が評価されたのでしょう」と、今後も地域との連携を大切にしたいと話し、同クラブの山田代表も「子どもたちが地域とのかかわりの中で環境について学んでくれることはうれしいこと」と、同校の取り組みを町内の環境を考える発信源にしていきたいと語ります。 草刈り活動やゲストティーチャーとして子どもたちと一緒に環境問題を考える同クラブでは、中学生、高校生など多くの地域の人たちのメンバーを募集しています。
(問)大口西小学校 TEL大口95−5066 http://www.nishi-e.oguchi.ed.jp/
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