●各市町耐震診断を実施・・・・・160124掲載

7〜8割が "危険な建物"


無料耐震診断の様子=江南市で
●昭和56年以前の木造住宅を対象に行う
予想される大規模地震から、人命にかかわる住宅の被害を防止するため、住宅の耐震化をすすめている県内の各市町村では、昭和56年以前の旧建築基準で建てられた木造住宅を対象に無料耐震診断を行っています。診断の結果は、「安全」「一応安全」「やや危険」「倒壊・大破壊の危険あり」の4区分に分けられ「倒壊・大破壊の危険あり」と判定された場合には、県と市町村から合わせて最高60万円まで耐震改修費が補助されます。江南市と犬山市では、無料耐震診断を希望する人が多く、補正予算を計上して対応するほど。診断済みの住宅については、判定結果が出ていますので概要を紹介します。
●江南市
江南市では県の木造住宅耐震診断員が昨年5、6月に100棟をチェックしました。その結果、39棟が「倒壊・大破壊の危険あり」、41棟が「やや危険」で、合計80棟(80%)が「耐震改修などの対策を講じる必要がある」という判定でした。
同市の耐震改修費補助は、工事金額にかかわらず最高60万円で、ことし1月上旬までに、この制度を利用して4棟が改修されました。同市では耐震診断を希望する人が多かったことから、昨年9月の補正予算で180棟分が追加で認められ、申請のあった住宅を2月中に診断することにしています。
●犬山市
犬山市では昭和56年以前に建てられた市内の木造住宅9220棟に対して、無料耐震診断を呼び掛け昨年度30棟を実施。今年度は昨年11月末までに200棟を行い、12月の補正予算でさらに40棟分を追加し、ことし3月までに終わらせる予定です。今年度診断を終えた200棟の判定は「倒壊・大破壊の危険あり」が70棟、「やや危険」73棟で、全体の72%が危険な状態と診断されました。改修費の半額(最高60万円)を受けられる補助制度を利用したのは、申請中を含め3件でした。

●扶桑町 補助制度を利用 10棟が耐震改修
扶桑町は昨年10月末までに今年度分100棟の耐震診断を行い、「倒壊・大破壊の危険あり」と判定された36棟のうち、10棟が耐震改修費の補助制度を利用して住宅を補強しました(工事中などを含む)。耐震診断の結果はそのほか、「やや危険」41棟、「一応安全」21棟、「安全」2棟でした。同町の改修費補助額は工事の半額(最高60万円まで)。
●大口町は昨年11月までに64棟を診断。改修費の補助制度を利用した人はありませんでした。
※耐震診断  17年度まで実施
木造住宅の無料耐震診断は平成17年度まで、各市町が事業主体となって行われます。詳しくは次の担当窓口でお問い合わせ下さい。江南市役所建築課、犬山市役所建築課、扶桑町役場総務課、大口町役場都市開発課。

盲目のバイオリニスト安藤さんらが出演


犬山市長者町、余田さん方
自宅を解放してふぁみりーコンサート
良い音楽を身近で気軽に楽しんでもらおうと、年に数回自宅で音楽コンサートを企画・開催する余田一夫・のり子夫妻=犬山市長者町=は11日、3回目となる「ふぁみりーコンサート」を開催しました。盲目のバイオリニスト安藤正太郎さん(32)=江南市古知野町=とピアニスト土屋清美さん=名古屋市=が「愛の挨拶(エルガー作曲)」や「G線上のアリア(バッハ)」、冬にちなんだ日本歌曲のメドレーなど10曲を、約1時間にわたって演奏。曲の間には安藤さんの曲にまつわる話や演奏の際のエピソードなども盛り込まれ、手作りならではの温かい雰囲気の中、約40人の参加者は美しい音楽に耳を傾けました=写真。安藤さんは誕生後に視力を失い3歳からバイオリンを習い始めました。
現在はボランティア大会での演奏や管弦楽団の演奏会での独奏など、幅広い活動を行っていますが、のり子さんが安藤さんの演奏を聴いて感銘を受け、ぜひ自宅で演奏をと話をしたのがきっかけで、今回のコンサートが実現したということです。「演奏者の表情も分かるほど間近で聴けて、曲全体が伝わってきました」と初めて演奏を聴きに訪れたのり子さんの知人。「こんなに近くで生の演奏が聴けるなんてめったにできない体験です」と初回から参加している滝沢重子さん=犬山市=や「演奏者と同じ目線で聴いたり話を聞けたりするのがいい」と話す杉本さん=江南市=は、このコンサートを毎回楽しみにしているということです。男性はなかなかコンサートも行きづらくてと話す吉田孝司さん=犬山市羽黒堂ヶ洞=は「安藤さんの人並み以上の苦労を思うと、感動して涙が出ました」と感慨深げにコンサートを、振り返っていました。

はだか祭(国府宮)へ大鏡もち奉納



昨年の様子

今月28日にもちつき
稲沢市の国府宮神社はだか祭(2月3日)を前に、江南市の商工業者や市民らからなる「江南市奉賛会」(福田清成会長、会員約13000人)は大鏡もち奉納の準備を進めています。同市では昭和52年の奉納以来、27年ぶりの大鏡もち奉納。江南市奉賛会は昨年9月に発足。1月9日現在約12300件、6700万円近い浄財が寄せられました。
●ダイダイ作り
大鏡もち作りの会場は同市松竹町のシキボウ江南(株)敷地内に今月15日の地鎮祭後、設営されました。21日には大鏡もちにのせるダイダイ作りが始まりました。材料は4000本分のようかんで、重さ350Kgの大きさに仕上がります。
●大鏡もちつき
直径2m40cm、重さ約4tの大鏡もちつきは28日午前6時からの神事に続いて、同7時からスタート。午後2時の終了までに臼ときね13組などを使い、50俵分のもちをつき上げます。一般の見学は自由にできます。
●奉納パレード
大鏡もちは2月1日午前8時からクレーンを使って10t トラックに飾り付けられ、その後市内8カ所の氏神様鏡もち奉納場所を巡るパレードが正午にスタートします。翌2日は午前9時から奉納安全祈願祭が始まり、同10時に大鏡もち奉納パレードが出発。市内を一巡した後、午後1時に国府宮神社第二鳥居に到着、拝殿に奉納されることになっています。

 
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