「若者の力に期待する」市長を実感・・・・・150927掲載
13日間 犬山市長と同行、市政に触れる
(左から)岡崎靖子さん・國島匡さん
犬山市は、若者に市政への理解を深めてもらおうと、石田芳弘市長に同行し仕事ぶりや政策内容を身近に感じてもらう「市長インターンシップ」をことしも実施しました。市内外の6人の応募者の中から、日本福祉大学3年の岡崎靖子さん(21)=犬山市羽黒=と、愛知大学を卒業し現在起業家を目指している國島匡さん(23)=大口町余野=の二人がインターンシップ生として8月19日から9月11日までのうち13日間、市長と行動を共にしました。
応募の動機を、同市楽田出身の國島さんは「都市開発には切っても切れない行政の存在。その行政を自分の目で見てみたかった」と話し、成人式実行委員として市長と話をする機会が今までに何度かあったという岡崎さんは「自分の中に夢がある市長の考え方や理念に感動。
若者の中に入っていこうとする市長の近くで、もっと学びたいと思った」と語ります。部課長会や木曽川で行われたイベント、防災訓練、敬老訪問、議会などに出席した二人。「この制度の導入もそうだけれど、議会の答弁の中でも市長がいつもまちづくりに若者の力を期待していることが強く印象に残っています。その思いに応えたい」と、石田市長からパワーをもらった國島さんは、この経験を自分の夢の実現のためにも役立たせると言います。岡崎さんは、初めて傍聴した議会の荘厳な雰囲気と傍聴する人の多さに驚き、市民の市政への関心の高さに触れたことや、行政の業務を垣間見た貴重な体験を「自分がこれから成長するための栄養剤にしたい」と、有意義だった13日間を振り返りました

円空展、きょう開幕10月12日まで(江南市民文化会館)
江南市は、平成17年3月25日から開催される「愛・地球博」に伴う地域連携プロジェクト事業として「円空展〜慈愛のほほえみ〜」を27日から10月12日まで、江南市民文化会館展示室で行います。「自然の叡智」をテーマにした「愛・地球博」の、尾張西部地区のサブテーマは「木曽川からの贈り物『緑』と『文化』が織りなす尾張西部」。豊かな自然の中を流れる木曽川の流木を使って仏を彫った、江戸時代初期の遊行僧「円空」。同市は、その円空からの「仏様」という贈り物にスポットを当て、地域連携プロジェクト事業としたものです。円空は寛永九(1632)年に美濃国に生まれ、布教の傍ら12万体の仏像・神仏を刻んだといわれます。見た人の心を安らかにさせてくれるほほえみが刻み込まれた円空仏には、素朴さの中にも人の心を大きく包んでくれる穏やかさがあります。同市村久野町の音楽寺には、同市指定文化財の12支を配した12神将のうちの11体を含めて16体が祭られているほか、市内には現在、個人の所有など、11体が確認されています。
12神将のうちの一体、戌像は現在安城市の長福寺で保管されていることが分かっており、今回その戌像も合わせた28体の円空仏と、円空学会理事長の長谷川公茂さん=一宮市春明=が撮影した、全国の円空仏や円空が描いた絵の写真410点が展示されます。展示は午前9時(初日のみ同10時)から午後5時までで、会期中は無休、入場無料。「愛・地球博」PRコーナーも設置され、PRのパネル展示や関連グッズの無料配布も行われます。きょう、あすの催しは次の通り。【27日】郡山流大師範・中山皎昌山さんによる尺八演奏(9:30)開催式(9:45)円空学会理事長・長谷川公茂さんによる講演会「円空から学ぶもの」(14:00〜15:30)【28日】円空学会研究発表会(13:00〜15:00)(問)江南市教育委員会生涯学習課・江南54−1111。

● 洋楽器と合奏 「異文化の融合」テーマに
江南高校箏曲合奏団
江南市の江南高校(渡部隆校長、995人)は平成13年度から、授業やクラブ活動で日本の伝統楽器の演奏活動に取り組んでいます。ことし4月からは、愛知県教育委員会主催の『世界・人・未来』へ発信する学校づくり推進事業として「異文化の融合」をテーマに「日本音楽における琴と洋楽器の合奏によるふれあい活動」を展開しこのほど、演奏の記録を残そうと公開録音を江南市民文化会館で行いました=写真。録音には、同校箏曲合奏団31人と、琴の指導をする井上規伊子社中の皆さん、また洋楽器はバイオリンが名古屋芸術大学音楽部教授・森典子さん、フルートが名古屋音楽大学音楽部講師・竹内梓さんほか、
渡部校長もチェロの演奏者として加わり総勢43人が「さくらさくら」「北海民謡調」など6曲を収録しました。日本の古典楽器の演奏について、授業で習ったという田原尚舞さん(1年)は。「中学生の時に祭りの笛をやっていたので、和楽器にはなじみがあります。今後はもっと奥深いところまで習ってみたい」と話します先輩に誘われてクラブ活動に参加したという黒川千帆さん(2年)は「ピアノを習っていましたが琴は初めてです。最初に楽譜をもらって、楽譜なのに漢字が並んでいるのでびっくりしました。難しいかと思いましたがやってみると簡単にできました」とのこと。公開録音について「演奏会だと、失敗をしてもそのまま過ぎてしまうけれど、録音は失敗が許されなくて緊張しますが、自分たちの演奏が記録として残るのは楽しみですね」と声をそろえます。録音された演奏はMD化して、同市内の中学校などに配られるとのことです。

10月5日にファッションショー(古知野高校生活文化科)
(左から)松下敦子さん、鈴木くみさん、永井聖子さん
●カーテン生地でドレスづくり
江南市の古知野高校(伊藤久夫校長、682人)の生活文化科3年生松下敦子さん、鈴木くみさんと同2年生永井聖子さんの3人は10月5日、すいとぴあ江南で開催される「カーテン生地を使ったファッションショー」に向けて、作品の制作に追われています。このファッションショーは、地場産業であるカーテン生地のアピールをしようとまちづくり江南市民会議が主催し、ことしで6回目。同校の参加は昨年に続いて2回目となります。「地域の行事に参加する良い機会です。また、校外で多くの人に見てもらえることは、良い経験になると思います」と野村好子教諭は話しています。「一目ぼれして選んだ生地ですが、メーターが足りなかったので、ロングスカートのはずがミニになってしまいました」と、ウエディングドレスをイメージしてデザインを考えたという松下さん。という熱い思いは同じです。
将来は和服の制作へ進むという鈴木さんは「初めてのドレスなので一生懸命作った」と話します。2枚の布を重ね合わせて着用する和服調のデザインは「布の柄とピッタリです」と言う永井さん。カーテン生地と普段使用している布との大きな違いに「アイロンをかけたら布が縮んでしまったり、切り口がほつれてきたり、厚みがあるのでミシンが進まなかったりで大変です」と難しさを口にする3人ですが、自分の納得したものを作りたいという熱い思いは同じです。

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