OREGON No.60 971218
 今日は、アメリカで感じたこちらの人の習慣について書いてみます。
○Lady first
 ここアメリカでは、レディーファーストの習慣が強いです。例えば、入り口の出入り、エレベータの乗り降り、食事の配膳・・・とどれをとってもレディーファースト。一般的に、男性がいくら目上の人であっても女性がそこにいれば、私の見る限りレディーファーストのようです。
○手招き
 これはみなさんもご存じかと思います。手のひらを上にして指を曲げると「こっちへ来て!」を意味します。テレビや映画に出てくる「Come on!」のイメージです。これは、聞いたところによりますと(定かではありませんが・・・)、「手の上に乗せる⇒自分にくっつく⇒親密感」という感覚のようです。逆に、手のひらを下向けると「手からこぼれ落ちる⇒自分から離れる⇒疎遠感」といったことになるようです。招き猫の手について話をしたときに、このことについて語り合いました。アメリカの人にとって猫の手招きは「あっちへ行け」という仕草ですので、猫が幸運を呼ぶなんてとても不思議なことのようです。
○チップ
 日本にはなくて外国にあり、日本人がもっともとまどうのがこのチップの習慣ではないでしょうか。基本的に何をしても「してもらえること」についてはチップを出します。空港でポーターを雇ったりホテルでベルボーイに荷物を持ってもらったりしたなら、荷物1個につき$1を目安に渡します。有名なのは枕銭。一日あたり$1です。レストランでの食事なら、15%位をテーブルにおいたりレジで払ったりします。これについては、払わない日本人が多いためか、日本人らしき客にはレシートにちゃっかりつけて(加算して)持ってくる場合もあります。
 そのほか、タクシーに乗っても運賃の15%位を、床屋へ行っても15%位をチップとして渡します。基本的にチップはお世話になったお礼のような物ですので、良かったと思えばチップをはずみ、サービスが悪ければチップを減らしてもかまいません。
○Thank you
 とにかく、こちらの人は「ありがとう」という言葉をよく口にします。何をやってもらっても「ありがとう」を必ずつけます。たとえば、店に買い物に行って聞きたくもない商品の説明を延々と受けても、別れ際には「Thank you.」といいます。もう一つ驚いたのは、街にうろついている「小銭をください」と言う人たちに小銭をあげなくても、この人たちは「Thank you.Have a good Cristmas.」といいます。(ひょっとすると、これは皮肉なのかもしれませんが・・・)

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