OREGON No.58 971216
 今日は、英語についての2回目。[第一回小竹先生の英語教室]つき。
 英語会話は、冒険する気持ち、間違えても大丈夫と言う気持ちが大切ということは既に書いたとおりですが、もう一つ、大切でしかも英語らしくなる事柄を書きましょう。それは、イントネーションやアクセントを含めたリズムです。アクセントについて私の失敗談がありますので、例として話しましょう。理科の実験に使う「エナメル線」と言う物を相手に伝えたかったのですが、エナメルラインと言ってもエナメルワイヤーといっても(ともにエを強く発音して)全く通じませんでした。四苦八苦していろいろな例(コイルに使うとか、歯の周りにあるとか)をあげても一向に通じません。最終兵器で私の友達の「Dictionary君」に聞いたら(要するに辞書を引いたら)「エナメル」ではなく「イナマル」(ナを強く発音する)と発音するという事がわかり、そうやってみたら見事一発で通じました。  もうひとつ、イントネーションの例として「traveler's check」があります。オレゴン州団の仲間が店に買い物に行き、「Can I use traveler's check? トラベラーズチェックが使えますか?」と聞いているのですが、店の人は「What?」と繰り返すだけ。その人は、棒読みで「キャンアイユーズトラベラーズチェック?」といっているので、全く相手には通じず英語以外の言葉に聞こえたようです。そこに私がたまたまいたので「キャンナイユーズトラベラーズチェック」と最初の方は早口で小さく、そして「ラ」と「チ」にアクセントをおいてちょっと強く言ったところ、「Sure!」の答えが返ってきました。(このときばかりは格好良かったです。えっへん!)
 このように、リズムよく言うことで多少の誤りは無視され、今まで以上に英語が伝わるようになります。これは本当に大切なことだと感じました。on,of,to,for・・・等と言ったややこしい前置詞も、リズムがあれば適当でもなんとかなります。(時には重要になることもありますが・・・)リズムがあれば、こちらの言いたいことを相手が察してくれることも多くなります。日本語も本来はそういう物なのでしょうが、我々の言葉のアクセントやイントネーションはいい加減でも通じてしまいますので、日本人にとっては苦手な分野なのかもしれません。さらに、このごろは本来の標準語とは違ったアクセントがメディアから流れてきていますので、正しい言い方を知らない者も多いと思います。日本語を見つめ直すと、英語の発音もうまく行くようにも思います。
 さて、ついでですのでいくつかの単語の発音を紹介することにしましょう。
  ・stew  [ステュウー]    日本で言う「シチュー」
  ・consomme [カンサメイ]  日本で言う「コンソメ」(元はフランス語らしい)
  ・steak [ステイク]       日本で言う「ステーキ」
  ・tunnel [タンル]        日本で言う「トンネル」
  ・radio  [レイディオウ]    日本で言う「ラジオ」

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