OREGON No.57 971215
 今回はYamhill Grade Schoolの学級編成・飛び級、再履修・PTA活動について
○学級編成
 3ヶ月後には年度末を迎え、次年度の学級編成に忙しくなる先生も多いことと思います。隣に建っている高校では、コンピュータに様々なデータを入れてキーをポン!と押せば新しいクラスが出来上がりだそうです。あっさりした物です。
 私のいたYGSはなかなかおもしろいクラス編成の方法を採っています。校長先生が自慢げに話していましたので、相当効果的で自信がある方法と思われます。まず行うこと、それは親に「どの先生がいい?」と聞きくことだそうです。親の意向を編成に役立てることで、プラスの面が学校経営や学級経営に出てくるようです。次に行うことは、日本と同じくリーダーシップや学力面を考慮して、特にプラスやマイナスの要素を持った児童生徒を意図的に分けていくことです。そして、最後は男女の数を考慮しながらくじ引き!教師側の意向はあまり入れられておらず、親や子供たち側を中心にするあたりはアメリカらしさでしょうか。みなさんの学校でも、この方法にトライしてみてはいかがですか?(日本の場合、何となく難しい面を感じますが・・・)
○飛び級、再履修
 アメリカには飛び級制度が実際にありました。現在10歳の子が6年生に在学しており、さらにその子は、中学校の数学の授業を毎日受けに行っています。その子は、インターネットの学校のホームページも作っています。逆に、同じ学年の再履修(repeating)の制度もあります。これは、高学年で行うと精神的に問題が生じるため、実際は小学校低学年でのみ行われているようです。
○P.I.E.活動[Partner's In Education](日本のPTA活動)
 日本では、PTA会費や廃品回収他の活動での収益を、保護者への啓発活動や子供たちの活動補助費として使っています。目的から言って当然ですが、保護者・児童生徒全体に関わる事への補助が多いと思います。PTA活動はYGSにもありましたが、ここではPIEといって「教育の仲間」というような言い方をしていました。YGSでは、保護者の活動への補助等は基本的には行わず「for students」を強調して、児童生徒のためにこうしたお金を使うと言っておられました。例としては、学校予算でコンピュータを8台買ってもらったが、もう2台ほしいのでPIEからお金を出してもらったとか、集会に必要な品物をそろえてもらったとか、文化的な物の鑑賞や観察(去年は、アフリカのダンス鑑賞代と動物園への交通費)のお金を出してもらったとかがありました。アメリカらしいなぁと思ったのは、jogathonといって「ぼくはトラック10週を4分で走るから、$10ください。」といって、実際に走ってみせてできたらその$10がもらえるそうです。(校長先生が言って見えたのですが、本当なんでしょうか?なんどもReally?とか、Are you serious?と聞いたのですが答えはYes!でした。)

OREGONレポートのメインページへ