OREGON No.50 971208
 今回は、電話料金の話をしてみましょう。
 「みなさんの家は、どの電話会社と契約していますか?」と聞くと、おそらく大半の人は「NTT」と答えるのではないでしょうか。それだけ、他の会社のシェアはまだ高くない様に思います。しかし、ここアメリカは広く大きい国ですので、電話会社もたくさんあります。ローカルな物も含め、GTE、AT&T、SPRINT、ALASCOM・・・と、州に一つは会社があるとのことですので、かなりの数に思えます。そして、それぞれの会社ごとにいろいろなサービスが用意されているようです。その中から、カートさん一家が契約している「GTE」という会社の例を取ってお話しすることにします。
 GTE社のサービスは、限られた範囲内(といってもかなりのエリアです)でFlat fee(料金一律)です。一月当たり$32.59(今は円の関係で\4200ほど)をはらえば、一日中話していたとしても追加料金はありません。インターネットを必要とする人にとってはありがたい話です。限られた範囲を出ると、1分あたり¢10(12,3円くらい)を出すだけです。驚くことに、全米に渡ってこの値段ですので、西海岸のオレゴン州から東海岸のニューヨークに電話しても1分¢10なのです。(日本の北海道から沖縄までの何倍あることか・・・)ここらあたりが、アメリカらしさなんでしょうね。日本の、距離による料金システムを、長距離電話を例に話したら驚いていました。
 他の会社についてもレポートすると比較できておもしろいのでしょうが、情報を集められませんでした。聞くところによると、会社によっては、Prime Timeのシステムがあるところもあります。電話料金を、朝8時〜夕方5時までは少し高めに、逆にそれ以外の時間帯を安めに設定しているようです。ほかにも、Call Waiting (キャッチホン)や、Caller ID Name(電話をかけた人のIDが表示されるシステム)など様々なサービスがあるようで、必要に応じて利用できるようになっています。
 せっかくですから、アメリカの電話番号について話しておきましょう。アメリカの電話番号は1−○○○−△△△−1234という感じで書かれます。最初の1はロングディスタンスコール(長距離電話)を表します。もし、近くならば必要ありません。次の○○○は州の番号を表します。そして、△△△が市をあらわして、最後の部分が自分の番号になります。おもしろい電話番号もあります。たとえば、1−800−COLLECTといった具合です。1−800はフリーダイアルを意味します。その続きの部分はダイアル(プッシュボタン)に書いてあるアルファベットなのです。その通り押すと2655328となります。会社の宣伝効果もあるということで、広告にはよくこういった書き方をしてあるのを見かけます。
 ついでに、公衆電話について。アメリカでは、基本的に¢25を入れると電話がかけられます。話したい放題のようです。長距離の場合はオペレーターの案内に従って料金を追加するようです。国が変わるとシステムも違う物ですね。

OREGONレポートのメインページへ