OREGON No.48 971204
 今日は、Yamhill Grade Schoolのランチタイムの様子について。
 先日お送りしました食生活のレポートに書きましたように、ここアメリカにはアメリカ料理はありません。ここの人は「Meet&Poteto」といって、肉とジャガイモを中心にした食事を好むと言われますが、日本で言うならお茶漬けご飯の感覚だそうです。そんなアメリカの、子供たちのランチは大きく2種類に分かれます。
 多くの子供たちはカフェテリアのスクールランチを食べています。これは、自然の家の食事のイメージです。一つのプレートにいくつかのスペースが作ってあり、そこに栄養のバランスを考えて配膳されています。ソーセージやハムなど肉料理一品、コーンや野菜が調理された物、野菜サラダ、パン、果物、牛乳、ヨーグルトなどが基本的なメニューで、日替わりでいろいろ出てくるようです。量的にはそれほど多いとは思えません。伸び盛りの子にこれだけでいいのかな?と言う感じです。なお、このスクールランチの値段は一食あたり次のようになっています。
  ・小学校1年生〜小学校4年生 $1.25 (=150〜160円くらい)
  ・小学校5年生〜中学校2年生 $1.50 (=180〜190円くらい)
  ・特別補助を受けている者   $0.40 (=50円前後)
  ・教師、職員等        $2.50 (=300〜320円くらい)
 中には、弁当を持ってきてカフェテリアで友達と一緒に食べている子もいます。この弁当も、大人同様実に簡単な物。サンドイッチ一枚とスナック菓子とか、そこらあたりの店で売っているランチ用チーズセットとコーラとか、日本人からすると「こんなのは食事と言うよりもおやつではないの?」とうなってしまうようなものです。毎日こんな物が続いている子もいます。体の調子が悪くなりそうですが、この子たちは今のところ元気に過ごしています。不思議というかなんというか・・・。Jr.Highの生徒たちの中には、カップヌードルを持ってきて教室で作って食べている子もいます。余談になりますが、作り方がおもしろい。日本人ならお湯を注ぐことしか考えないでしょうが、ここの子は直接カップに水を入れて、マイクロウエーブに3分ほどかけて出来上がり!文化の違いです。さらには、食後のポップコーンも出てきます。先生も一緒に食べていますが・・・。
 日本の子供たちは、給食が当たり前です。(アレルギーの問題もあり、一部見直されてきているようですが。)これに対し、アメリカのランチは子供や親の選択です。ここでの様子を見ていると、「これからの日本の給食はどんな風になっていくのか?」と考えてしまいます。ずっと今までのスタイルの給食が続くのか、それとも大改革が行われ今までとは違った物になるのか。栄養、マナー、便利さ、費用、個性尊重・・・いろいろな角度から見てどれがよいと言い切れません。ここにも文化・習慣の違いを感じました。

OREGONレポートのメインページへ