OREGON No.47 971203
 今日は、オレゴン州の教育局の訪問、Western Oregon Universityの教育学部の学生との懇談、Tokyo InternationalUniversity of Americaの学生と懇談と、本当に忙しい一日でした。それぞれについて、勉強できたことを書いてみます。
○オレゴン州の教育局の訪問(Amy Alday Murrayさんの話から)
 ・オレゴン州の人たちは、日本や日本語に強い関心を示している。そこで、日本語を教える学校のモデルスクールやパイオニアスクールを作り、ここ3〜4年取り組んでいる。
 ・オレゴン州の教育レベルをあげるために、オレゴン州内共通の指導要領や評価面での共通視点づくりを行ってきている。
 ・学区レベルでの小中高の連携を大切にし、一貫した教育を行っている。
 ・性格や行動の教育は大切なことであるが、各地域による実態の違い(エイズ問題が大きく取り上げられている地域、宗教色が強い地域、移民者が多い地域など)があるので、州としてこうしなさいと一様に言うのではなく、学区なり地域なりにあった指導を呼びかけている。
○Western Oregon Universityの教育学部の学生との懇談
 ・4年生になると1年間を4期に分けて、
  @児童生徒一人一人への指導について、
  A小集団への指導について、
  B例外的な児童生徒への指導について
  C教育実習
と学ぶようにプログラムされている。
 ・教師の資格を得るには、基本的には単位を取得し大学を卒業すればよいが、今日では、修士課程に1年間行く物が多い。
 ・採用は学区ごとで行われる。教師になると、定期的に免許状の書き換えをしなければならない。このときには、その教師の人格やどれだけ勉強したかを問われ評価される。(これらの結果がひどい場合には、更新されないこともある)
○Tokyo International University of Americaの学生と懇談
 ・東京国際大学(もとの東京商船大学)のアメリカ分校で、現在日本から20人弱の学生がここへ来て学んでいる。
 ・その学生代表7名の感じた「日本とアメリカの教育の違い」(アメリカの様子)
  @評価はテストよりも授業態度を重視される。
  A考えることを重視した指導がなされている。
  B中学生くらいから小論文を行い鍛えられている。小論文の評価に×印はなく、たとえその考えがおかしくても、矛盾無く説明しきれた場合は認められる。(学生たちは自分の日本での経験を元に率直に話してくれましたが、日本の教育や教師を批判することが多かったです。)

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