OREGON No.42 971127
 今日は、Thanks Giving Dayでした。カートさん一家の一日の様子を報告することで、アメリカの人たちのこの日の過ごし方を説明することにします。
 みんな朝はゆっくり起きました。朝食をとろうとすると、「少な目にしといたほうがいいよ。」と言うカートさんの声が・・・。言われるがままに少量の朝食をとり、11時くらいにカートさんの妹の家に向けて出発しました。毎年、ここにカートさん一家も含めて3家族が集いお祝いをするそうです。
 妹さんの家に着くと、部屋の中はきれいに飾られ3つの食卓の上に整然とお皿が並べられている風景が目に入りました。「これはいつもと違うんだな。」と思いました。もう1家族が来るまでテレビを見たり話をしたりして待つようです。今年は私がいると言うことで、雰囲気もちょっと違うようです。日本のことも聞かれたので、聞かれることについてのみ答えていました。やがて3家族がそろい、子供たちだけ自己紹介する中に私も混じって自己紹介をしました。ホストマザーが、どの家族も全員いるのを確認して、今日の予定を伝えています。その後、何やらみんなで言葉の合唱。感謝を表す言葉のようですが、私には何を言っているのかわかりませんでした。言い終わると、手で十字を切って「アーメン」。やっぱりイエス・キリストへの感謝は忘れません。
 言葉を言い終わると、ホストの「食事にしましょう。」の声とともにセルフサービスで食べたい物を持ってきます。メニューは、ポテト、スクウォッシュ(カボチャの仲間)、サラダ、パン、インゲン豆、ブルーベリーを煮た物、そしてメインはご存じターキーです。「どうしてターキーを食べるのか?」と聞いたところ、「昔、ピューリタンがここに渡ってきたときに食べていた鳥だから。」と言う返事が返ってきました。それぞれが食べたい物を準備し、テーブルごとに食事をいただいていきました。終始楽しい雰囲気で食事が進み、食べ終えると各自でキッチンまで持っていきました。こんなところにも普段からの感謝が現れているようです。
 食事の後は、大人はカードゲーム、子供はお話したりテレビやビデオを見たりする時間のようです。とにかく楽しい団らんの雰囲気です。私は、カードゲームを見ていましたが、小学生の子が暇していたので一緒にトランプゲームをして遊んであげました。この間、おなかがすいた者は別の部屋に行き好きな物をとって食べ、のどが渇いた物は自分でコーヒーなりジュースなりワインなりを自由に持ってきてとる、3時頃からいつ夕食をとると言うこともなく、延々とそんな状態が続きました。
 今日私が感じたことは、「忙しい今日、同居できなかったり仕事があったりして、なかなか家族そろって過ごすことができないので、この日にはみんなそろって過ごし、それぞれの人のありがたさを感じる日なんだ」と言うことです。日本には勤労感謝の日と言うのがありますが、みなさんどれだけ心から感謝していますか?

OREGONレポートのメインページへ