OREGON No.41 971126
 今日は、Thanks Giving Day(感謝祭)について書きます。  Yamhill Grade SchoolにはThanks Giving Dayについてのおもしろい活動があります。それは、6年生が1年生の教室に行って、Thanks Giving Dayの準備を手伝うのです。
 最初に「そもそもこの日は何の日ですか?」と聞いてみました。
 昔、ヨーロッパからここアメリカへわたってきた清教徒の一団がいました。彼らはいろいろな栽培方法を知らなかったため、食べる物に困り次々と飢え死にをしていきました。そこで、先住民のインデアンたちは、3日間で作物(トウモロコシ?)の作り方をヨーロッパ人たちに教えてあげました。それからしばらくは仲良く楽しく平和な生活を双方とも送ることができました。そこで、食べ物やお世話になった人に感謝する日として祝うようになりました。
 上のような答えが返ってきました。この内容を受けて6年生は1年生のところへ出かけましたので、私もそれについていきました。
 1年生は、当時のヨーロッパ人たちがかぶっていた帽子に似せて作ったかぶり物をしています。6年生も何やらその当時のインデアンのような格好をしています。インデアンが清教徒を助けたときのイメージを再現させたような雰囲気の中で、今日の活動が行われたわけです。なかなか良いアイデアだなぁと思いました。活動の内容は、感謝している人の名前を書く紙の作成と、食べ物に感謝していただくという2つですが、これらの活動を通して「感謝する」ことを学ぶようです。
 まず、感謝の紙の作成にかかりました。1年生の子の手形をとってあげて、きりとり貼り合わせて円形にしたり三角形にしたりします。そして一つ一つの手形に感謝する家族や友達などの名前を書き込みます。それが終わると、食べ物について感謝する取り組みで、先生たちが作ったフルーツポンチやご飯をみんなでいただいていました。その後、自分で作るパンプキンプリンと言うのに挑戦していました。内容はカボチャの缶詰と砂糖、牛乳を混ぜるだけなのですが、ここには算数の学習が入っていました。量を量るのにスプーン○杯とか、かき混ぜるのは△△回とかいう“数える”という事を6年生のこと一緒にやりながら覚えていました。
 これらの活動の中で、6年生の児童は丁寧に教えたり難しいところをやってあげたり、当たり前のように行っています。ゆっくり話すことや相づちを打つことも忘れてはいません。どの子にも思いやりが感じられました。1年生の子が6年生の子に感謝する気持ちを持つことができ、6年生は「教える」という事の大切さを学ぶ良い機会になっていました。アイデアがたくさんあってすばらしい活動でした

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