OREGON No.40 971125
 今日は、Kids Spaceと呼ばれるところでの話です。
 Kids Spaceとは、留守家庭用の学級と言えばわかるでしょう。ここYamhillにも、このシステムがありました。日本から先生が来たと言うことで、「是非、折り紙を教えに来てください」という話があり、即「OK」と答えました。11月18日と11月25日の2回教えに行くことになりました。
 Kids Spaceと言っても、大垣市のように専用の部屋があるわけではありません。町の集会所の様なところを教室として利用しています。ここに来ている子供は6人です。1年生と2年生だそうです。毎日いろいろなメニューを仕組み、3時から4時30分までの1時間30分間、楽しいひとときを過ごしているようです。その一部を私が任されたわけです。先生は40歳くらいの女性一人。聞くところによるとこの方は基本的にはボランティアだそうです。以前この先生は理科の教師をしていらしたそうですが、家庭の事情があって退職されました。でも、子供が好きでこの仕事をやっていらっしゃると言うことです。ここにも、ボランティアの国アメリカを見ることができました。以下に、ここでの様子を書いてみます。
 第1日目。とにかくわかりやすく簡単で日本的な物を・・・と考えましたがちょっと大変。やっぱり「兜ヘルメット」からやろうと思い挑戦しました。これはやはり受けました。みんな大喜び。大きな紙を先生が用意してくださり、実際にかぶって写真も撮りました。みんな家でも挑戦したそうです。次は紙飛行機。子供たちは「コンテスト」といって何度も挑戦しました。最後は手裏剣。見ていても美しく、とばして遊ぶ事もできるので大成功でした。あっという間に時間が過ぎました。
 そして第2日目。「1日目よりも盛り上げなくては!」とおもい、「だまし船」で興味を引く作戦に出ました。帆を持っていたはずが、いつの間にか船の先を持っている様になってしまう不思議さが受け、もうみんなやる気満々です。また、いい加減な英語で教えていても、みんなちゃんとついてくるから不思議です。完成したら何度もだましあって楽しんでいました。このシリーズで「にそう船」「かざぐるま」「ぱくぱくスペシャル」とつくり、この日は全員が家に帰って自分の力でおれる自信がついたことでしょう。2日目はけん玉にも挑戦しました。小さい子にはひもが長すぎたので短くしてあげると、出来ないなりにも感覚的には近くなりました。大小の皿にそれぞれ挑戦。1,2年生なのでなかなかこつがつかめず成功した数も少なかったですが、これもみんなが喜んでくれました。
 これらの活動を通して、小学校低学年を担任していらっしゃる先生や、幼稚園保育園の先生のすばらしさと苦労が少しわかったような気がします。目線は低く、スピードはゆっくりと、一つ一つを丁寧に・・・これだけでもつかれました。毎日これらのことプラスきめ細かい指導をしておられる先生方に敬意を表します。

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