OREGON No.36 971121
 今日は、コンピュータの3回目。中学校での活用を述べます。これまでのことと重なる部分も出るかもしれませんがお許しください。
 Jr.Highの先生から、コンピュータの操作を学ぶことではなく、コンピュータを使った授業について話を聞くことができました。基本的には、
  @ヒントをもらう手段としての活用
  A自分の追求の記録手段としての活用
  Bレポート作成の手段としての活用
の3つのこと を中心にしているようです。@については、理科ソフトで各分野を全て含んだすぐれものがあるそうで、問題解決の手段としていると言うことです。Aについて、これまた理科を例にするならば、実験の手順や結果などのデータの蓄積に使うようです。Bについては高校も要求しており、パソコンを利用してレポートの作成を行うこともあるようです。ホームステイ先の息子さんに聞いたところ、確かに高校生のレポートはワープロ書きが多いと言っていました。中学校から慣れる必要があるのは事実のようです。実際には、これらの活動は見ていませんが、年間の予定には入っているようです。
 ついでに、コンピュータ活用の問題点を聞いてみました。答えは1つ。「各教室にもっと多くのコンピュータがあると良い」ということです。今は、コンピュータラボにまとめておいてありますが、各教室に数台ずつあった方が身近で使いやすいと言うことです。しかし、この問題も数ヶ月のうちに解決できるようです。というのは、企業からの中古品の寄付があるからです。こちらの学校は、いろんな企業からコンピュータやその他の機器をdonate(寄付・寄贈)してもらえることが多いようです。ある大学の例を挙げますと、Intelがど〜んと何台もコンピュータを入れてくれるようです。これは、将来の技術者を育成するには安くて有効な手段と考えられているのと同時に、税金対策にもなっているようです。
 もう1つこの先生が力説していらっしゃったことは、著作権に絡んだことです。例えば上に書きました@の内容に関して必ず出てくるのがこの問題です。一枚しかないCD−ROMを何台ものコンピュータで使いたいとき、みなさんならどうしますか?フロッピディスクにコンピュータの台数分コピーして(不可能でしょうが・・・)とか、ハードディスクにインストールしてしまえば・・・と考えたなら基本的には著作権の侵害になってしまいます。必要なら、必要な数だけ購入することが基本なのです。(教育現場に適用される特別な決まりもあり、複雑ですので詳しいことは省きます) この著作権とソフト活用の便利さのことを考えて、ここにはSite Licenseというものがあります。1つのソフトにいくらかを払えば、1つのdistrict(学区)内ならその人に関するそのソフトの利用は無制限だそうです。この先生もSite Licenseをもってみえます。もっと詳しく聞くことができたら追って報告します。

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