OREGON No.30 971114
 今回は、農業の様子を書いてみます。上辺だけですので、詳しいことは改めて質問してください。
 ここオレゴンで栽培されている農作物はたくさんありますが、特に有名な物はナッツです。種類として、walnuts(くるみ)、hazelnuts(filbertsともいう。ハシバミの実。日本の栗に似ている。)があります。こちらでは生のまま食べることもありますし、炒って食べることもあるようです。ついで有名なのはベリーの仲間でしょう。strawberry、blueberry、blackberry、marionberry、raspberry、cranberryと種類も豊富です。5月くらいにオレゴンを訪れると、これらのベリーを思う存分食べたり、様々な加工品を味わったりすることができるでしょう。ここオレゴンはワインも有名ですので、多くの農家がブドウを作っています。黄色いもの、紫色のもの、緑色のもの、白いもの・・・と色で分けられているようです。他にも多くの種類の果物や野菜の畑を見ます。リンゴ、なし、サクランボ、もも、キューイフルーツ、等の果物。ジャガイモ、タマネギ、大根、レタス、トマト、カリフラワー、キャベツに人参、トウモロコシ・・・かわったものでは、ホップも作ってます。
 これらの作物を作っている畑は桁違いに広いです。先ほど書きましたナッツの畑を遠くから見ると、木が森林のように見えます。近づくと木が規則正しく格子状に植えられていて、奥の景色がとても美しく感じます。あまりにも広くて向こうの端がどこなのかわからない場合もあります。広さのイメージとして、日本のちょっと広めの水田を想像してみてください。その面積の4〜5倍が当たり前の広さでしょう。なにせ隅々まで耕して種をまけるまでにするのに、ぶっ続けでやって少なくても15〜6時間はかかるというのですから・・・。広いのになると、境がわからない畑もあります。見渡す限り畑です。同じ作物をこの広い畑一面に作るのですから、景色としては本当にすごい物です。
 これだけ広いわけですので、以前に写真を送りましたirrigation system(水をまくシステム、覚えてますか?)や他の大規模な設備や機械を必要とします。どの農家も、大型トラクターは当たり前のように持ってます。荷物を載せて運ぶトレーラーのような物がある農家もあります。畑を耕すのも、巨大な装置をトラクタの後ろににつなげて一気に行います。日本の大きなトラクタとは規模が違います。
 ここオレゴンの輸出品を見ると、林業農業関係の占める割合は50%以上になります。聞くところによると、アメリカから日本へ来る小麦の60%はオレゴンを経由しているそうです。さらに、オレゴンから日本への輸出はオレゴン全体の22%をしめ、最大の輸出相手国のようです。今日、みなさんが食べたパンや果物や他の農作物の中に、ひょっとしたらオレゴン産の物があるかもしれませんよ。

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