OREGON No.22 971031
 今日は待ちに待ったHALLOWEENの話。
 「Oh! It's Halloween today!」我々がTualatin Senior Centerへ向かうバスに乗ろうとすると、バスの運転手さんがいきなりこう言いました。今日は大人も子供も関係なく、とにかく楽しむ日のようです。我々も高齢者の方々に少しでも喜んでもらおうと、それぞれがコスチュームを準備し着飾ってバスに乗り込みました。
 senior centerへ着くと、高齢者の方々もいろんな衣装を着ています。頭から足の先まで魔女の衣装をまとい、一人でトランプ占いをしている女性。アフロヘアーをかぶり、怪しげなアイマスクをつけている女性。トランプカードに扮した女性。男性だって負けてはおりません。大きなめがねに大きな鼻、アフロヘヤーもかぶってがんばっている方。デーモンの角をつけて楽しんでいる方。本当にいろいろです。コスチュームにもいろいろあって、購入しただけの物もあれば自作のすばらしいドレスもあります。自分の趣味に合わせて本当に工夫している人もいます。いくつになっても、この日の服装を大切にしているんだなぁ・・・と思いました。
 今夜と明日の夜は、ロータリークラブの人の家にホームステイさせていただきます。ハロウィーンの夜の楽しみといえば、以前にも紹介した「Trick or treat」です。これが私たちも体験できると言うことで楽しみにしていました。言葉の意味は「お菓子をくれないと悪さをするぞ!」ということで、子供たちは家々を回り 「Trick or treat」とドアが開いた瞬間に言います。早口で言いますので「チッカチート」と聞こえます。この言葉を言うと、家の人は悪さをされては大変ですのでチョコレートやキャンディーを差し出し、子供たちが持ってくる袋の中に入れてくれます。子供たちにとってはこれが最大の楽しみなのです。
 数多くのお菓子を集める楽しい気分は、みなさんも子供の頃に味わったことがあるでしょう。これが大人になった今、体験できました。(おそらく最初で最後でしょう)我々は大人ですが、ホストの方が私たちの紹介をしてくださると、「チョコレートを持っていきませんか?」という感じでサービスしてくれました。本当に楽しい雰囲気で子供たちはうろうろしていました。
 ハロウィーンの習慣は、昔のお払いから来ています。鬼や悪霊を追い払うとき、それらが自分に着かないように、怖いお面をつけたことが今の変装につながっています。カボチャについても昔のランプが転じてこうなったようです。(詳しくは以前にお送りした英文をご参考ください)昔は、一つ一つが意味のあることだったのですが、今では仮装して楽しくこの日を過ごすことが一番の目的のようです。聞くところによりますと、奇抜な格好で車を運転している人もいるくらいだそうです。本来の意味は薄れたとはいえ、このように文化として残っている物があることが、とてもすばらしいことなのかもしれません。

OREGONレポートのメインページへ