OREGON No.18 971026
 今日は、みなさんが一日に一度は見るテレビについて話しましょう。
 アメリカも日本と同じで、地上波放送(?:普通にみなさんが見ているテレビ放送)と衛星放送、それにケーブルテレビの3種類の放送があります。私がステイしているカートさん一家の話によると、都市部は地上波も衛星放送もケーブルテレビも見られるそうです。特に都市部ではケーブルテレビの普及率が高いようです。その他の地域では、地上波は見られたり見られなかったりだそうです。ケーブルテレビは、都市部から離れると当然のようにサービスは行われていないようです。よって、こういった地域では衛星放送の普及率が高くなります。カートさんの家は山の中腹にあります。この家から300mくらい離れた隣の家では地上波も受信できるそうです。しかし、カートさんの家では地上波は受信できませんので、衛星放送を受信しています。今回はこの衛星放送を中心に話します。
 農村部というか都市から離れたところでは、大きなパラボラアンテナ(こちらではディッシュとよんでいます)がよく見られます。日本と違うところは、なんとこれが動くのですよ!どうしてだかわかりますか?日本には衛星が一つしかないのに対して、アメリカには経度で60゜位の間になんと20個の衛星があがっているのです。ですから、それぞれの衛星にディッシュの向きを合わせるために、可動式になっているのです。それぞれの衛星は、24チャンネルずつ持っていますので、計算上では480チャンネルあることになります。しかし、すべてのチャンネルを使っているわけではありませんので、現在放送しているのは350局くらいではないかと思います。(日本と事情は違うとはいえ、みなさんがここに来たらアメリカのテレビ放送局が多いことに必ず驚きます。)アメリカには、衛星放送受信のための会社が多くあります。その会社と契約することによって、初めてテレビ画面で見れるようになります。以前の日本のコマーシャルで、某衛星放送局は、月々たったの¥3000で・・・とやっていました。ここアメリカでは、一月¥3000払えば40チャンネルは見られます。安いと思いませんか?$300(一年契約)ほどで50チャンネル以上見られるのです。これなら、私も衛星放送を・・・と思います。
 質のいい放送が、また、視聴者の希望する放送が安く得られるので、アメリカでは無料の地上波はあまり人気がなく、お金を出してでも衛星放送やケーブルテレビを見る人が多いそうです。カートさんの奥さんが「アメリカでは、買い物に行ってシャンプーを買おうと思うと数え切れないくらいの種類があるわ。テレビも同じよ。たくさんあるから、だめなものはだんだん見なくなるのよ。」と言ってみえました。日本では、テレビはただで当たり前、どうしてお金を払わねばならないの?と言う感覚の人が多いと思います。現在の放送局がすべて有料になると、テレビ番組への考え方も変わるのかもしれませんね。(なってほしくないけど・・・)

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