OREGON No.16 971024
 今日はdrug freeの集会に参加して感じたアメリカの人についてのお話。
 日本なら、どこかへお出かけの時はバス会社に車両を依頼し、運転手とガイドさんがついてきますよね。ここオレゴンでは、スクールバスがそんなときの移動手段になります。子供たちがいつも通学に使っている黄色いバスです。ガイドさんなんていません。この運転手さんが日本とちょっと違うんです。女性ドライバーが目立ち、そして、高齢者も多いように思います。
 今日のドライバーは、見た感じで60歳は下らない女性でした。日本の感覚では、運転する事はあり得ない人です。ましてやバスなんて・・・しかし、この方が明るいの何の。ジョークを言って大声で「ワッハッハ」。言うことを聞かない中学生に向かって「そこのお兄ちゃんたち座れ!私が車を出せないじゃないの!」ってな感じで豪快にやってました。私は、「おばあちゃん。そんなにがんばらないで、まぁ、座っていなさいよ。私が運転してあげるから。今まで働いてきたんだから、この年になったら楽をしないと行いけないよ。」と声をかけたくなりました。しかし、この方はそんな思いを吹き飛ばすように、ルールをしっかり守りしっかり安全確認して運転され、本当に優良ドライバーでした。(見た目で判断してごめんなさい。聞くところによると、この仕事は時給にして$9くらい。朝は6時くらいから9時ころまで、午後は2時頃から4時頃まで働くようです)
 日本の高齢者の方は、どちらかと言えば家の中にこもりがちだと思います。働く必要はありませんので、こうして社会にもっと出て人と関わりを持ったり、生き甲斐を見つけたりするといいなぁと思いました。日本の平均寿命は世界一でも、高齢者の活躍年齢ではかなり劣っているように思えてなりませんでした。
 では、こうした生活の源はどこにあるかと考えていたら、習慣の違いにたどり着きました。今日の集会を考えると、日本なら静粛にしっとりとやって、聞いている子供たちは退屈するところでしょう。しかし、ここはアメリカ。集会という名のショーのような物なのです。いきなりブレイクダンス。それを見ている子供も教師も、「ゥワ〜オ」とか「ヒュ〜ヒュ〜」とか口笛、拍手の連続。とにかく乗りがいい。スローガンの呼称も、みんな大きな声ではっきりと言って団結!知らない物同士でも趣旨があえばすぐ仲良しに。この習慣こそが生涯を通した生き方につながる気がしました。(この習慣・方法が良い悪いと言うことは別にして考えてください。)
 最後になりましたが、アメリカではdrugがよく話題になります。聞くところによると、小中学生でも数%、高校生では20%くらいの子がなんだかの形で関わったことがあるようです。高齢でも活躍している人が多いのがアメリカならば、こうして自分の体を自分でつぶしていくのが多いのもアメリカの実態です。

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