OREGON No.15 971023
 コンピュータの話の2回目。時間がなくて十分聞けず、小学校と中学校の一部の事柄だけですが・・・
 今日、小学校1,2年生が混じった学級のコンピュータの授業を見ました。2人一組で一台のコンピュータに向かっていました。このペアは、2年生と1年生が組み合わせてあるそうです。二人で力を合わせて足し算のドリル学習をやっていました。足し算そのものを教えてあげる子、コンピュータの操作を教えてあげる子がいて、うまい具合に学習が進んでいました。やり方や操作がどうしてもわからない場合には、先生が丁寧に教えていました。
 途中で先生と話すことができたので、この子たちの操作のレベルがどんなものか聞いてみました。先生の話によると「家にはコンピュータがあって、操作したことがある子が多い。(話によると50%以上?)小さい頃からやっているので、これと言って指導する必要もなく使ってます。子供たちが教えあってやっていくよ。逆に、このギャップを埋めることは難しいけどね。」ということでした。ここでは週に一度はコンピュータの時間があります。「家で使い学校でも使う」日本とのこの違いは大きいです。新学期が始まってまだ2ヶ月がたっていないのに、本当に気楽に使っています。やはり経験が物を言うのでしょうねぇ。
 その後に、今度は中学校(Jr.High)の先生にあったので、コンピュータの授業の「目的と指導内容」「評価」について聞いてみました。次に書いておきます。
 「目的」は次のことができるようになること。
 ○ワープロ操作
 ○データベースの作成
 ○表計算
 ○簡単なお絵かき
 ○キーボーディング(ブラインドタッチで一分間に20〜30文字は打てるようにする。先生は1分間に100文字打てるそうです。)
 よって、「指導内容」も上に書いたことが習熟できるように順に行っている。
 「評価」は授業中にも態度や進度などを見ますが、フロッピに記録保存する ことで、一人一人の進度・正確さ・技術力などを後でチェックする。フロッピは教師が管理し、家でやったり他の人のをコピーしたりしないようにしている。
 コンピュータを使うことは、こちらの企業や学校ではあたりまえのことなのです。今では家庭でも。「私の学校には6台しかないし、こちらのコンピュータ指導に驚いた。」というと、「なぜ、進んだ教育をしているはずの日本がそんな風なんだ?こっちが驚かされるよ。」と言う言葉がいつも返ってきます。アメリカの教育では、コンピュータが重要な位置にあるようです。(つづく)

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