OREGON No.13 971021
 今日は学校の一日の小学校の部、パート2をお伝えします。
 今回訪れたのは、Mrs.Rierson先生(6年生)のクラスです。まずは、下の日課表を見てください。先日紹介した同じ6年生のVan Arsdel先生とこれまた違うのがわかるでしょう。
 この先生は、朝、宿題の提出や授業の準備(鉛筆を削るとか、物をそろえるとかいったこと)の時間をとり、そのあとに3〜4行の簡単な文をOHPで映して単語の綴りの間違いや大文字小文字の違い、ピリオドの有無などの間違い探しを行うことから一日を始めるそうです。時には8:40までをミーティングに使ったり、ちょっとした出し物を行う時間に使ったり、臨機応変に活用するといっていました。だらしなく延びるのではなく、意図を持ってこういう使い方をしているところに良さがあると思いました。
 8:40頃になると4人の子供たちがするするっと抜けて行くではありませんか。「これがいわゆるスペシャルプログラムだな。」と思ってすかさず聞いてみると、「あの子たちは振る舞いのコントロールに問題があって、特別な助けがいるから、別の部屋で別の先生が指導する。」という答えが返ってきました。別の先生の話で、幼稚園から2年生くらいの間にあまりにも学習面の能力が低い場合、もう一年その学年を履修するのだと聞きました。学習面の指導については日本以上に徹底しているのかもしれません。
 もう一つ、このクラスにはおやつの時間が位置付いていました。早い子は6:30に家を出てくるそうで、おやつで朝食が早かった分の空腹をやわらげるのだそうです。 最後に2:00からの選択教科について。今回は「ドラマ」の授業を見ました。テーマがいろいろ出されて(例えば、泡、風、綱引き・・・)、それを表現することをやっていました。体育で行う表現運動のような物ですが、体育と違うところは、それは練習のために行うことであって、主たる目的はそれを演技に生かしていこうとするところです。つまらない表情、楽しい表情などを本当にうまく表現できていました。私が小さい頃に母親が、「アメリカの人は本当に表情豊やねぇ」といっていたことを思い出し、こんなところにもその要因があるのではないかと感じました。(つづく・・・)
小学校6年生の一日 (Mrs.Rierson先生の例)
 8:08〜 朝の放送
 8:10〜 宿題提出、授業の準備など
 8:20〜 英語の小テストのようなもの
 8:30〜 クラスミーティング
 8:40〜 1時間目  算数
 9:20〜 おやつタイム
 9:25〜 2時間目ライティング/スペリング
10:10〜 3時間目 リーディング
10:40〜 4時間目 体育/音楽
11:20〜 5時間目 ハンドライティング/地理
11:40〜 ランチタイム
12:30〜 6時間目  読み聞かせ
12:45〜 7時間目 理科/社会
14:00〜 8時間目 図工他
14:42〜 下校

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