OREGON No.12 971020
 今日から何回かは小学校の一日をお伝えします。
 小学校は、中学校とちょっと違います。まずは右の日程表を見てください。なんと9時間目まで存在します。恐るべき小学校!と思いきや、なんだかおかしいのに気づくことでしょう。そうです、1単位時間が25分〜45分とすごく開きがあるのです。しかし、始まりと終わりのベルは規則正しくなっています。どういうことでしょう?
 先生に直接聞いて調べて参りました。簡単にいうなら、「ここでは、ベルは関係なく教師がスケジュールを決めてよい」ということなのです。ですから、この小学校でいうならば17クラスあるので17通りの日程表があることになります。(詳しくは調べていませんので、ひょっとすると律儀にベルに合わせて授業をしている先生も見えるかもしれません。)極端にいうなら、指導する内容さえしっかり行えば、授業のあり方は何でもありなのです。私が見に行ったクラスの担任である、Van Arsdel先生の場合、基本的には毎日上表のようなスケジュールで授業を行うとのことでした。一回の予定を覚えれば、いいわけですので、子供たちは予定を書くというような習慣はありません。朝の会も、行事は何々がありますよとか、誕生日おめでとうとか、今日のランチのメニューは・・・と放送の話を聞くだけです。休み時間というものはランチの後以外は存在しません。先生が少々休憩を取るか取らないか判断して、あれば子供たちにとって儲け物と言ったと子でしょう。(これは6年生の場合ですが・・・)トイレには自由に行ってよいようです。また、私が気になるのは鉛筆削り。授業中に堂々と削りにいき、しかもやかましい音を立てて削ります。
 授業は、5時間目の体育と音楽については選択制になっています。と、いっても隔日制になっているだけで、月水金は体育、火木土は音楽とやるかその逆かの違いだけですが。9時間目は、6年生全体がいくつかの技能的な教科に分かれて活動する時間のようです。図工の他に、ドラマ(演劇か?)、楽器演奏、コーラスがあるようなことをいっていました。詳しくは次回に見てきたいと思っております。
 日程について、Van Arsdel先生が次のようにいってみえたのが印象的でした。「本校で守るべき大切な時間は3つ。始まり、ランチ、そして下校だけだよ。」
小学校6年生の一日 (Mr.Van Arsdel先生の例)
8:08〜 朝の放送
8:15〜 1時間目 算数
9:00〜 2時間目 社会
9:40〜 3時間目 リーディング
10:15〜 4時間目 スペリング
10:40〜 5時間目 体育/音楽
11:20〜 6時間目 ライティング
11:40〜 ランチタイム
12:30〜 7時間目 ライティング
13:09〜 8時間目 理科
13:55〜 9時間目 図工他
14:42〜 下校

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