OREGON No.07 971013
 今日はアメリカの学校の話。
 日本は、全国どこへ行っても6・3・3・4制をとっています。(特殊な場合をのぞく)アメリカはと言うと、これが行くところによってまちまちなのです。基本的には州が決めますが、それぞれの地域(学区)に任せられています。ですから、日本と同じ6・3・3・4制を取るところもあれば、行った地域によって6・6・4制だったり4・4・4・4制だったり、あるいは他のパターンだったりと様々です。私が配属されている学区では、どうやら6・2・4・4制のようです。私の学校Yamhill Grade Schoolの場合、Elementary6年、Jr.High2年となっていて、隣に建っているYamhill-Carlton High Schoolは4年制のようです。義務教育は15歳までの6年間ですので、High Schoolに行くかどうかは別ですが。  私がとまどったのは、K to 5とか、K to 6という言い方です。Kとは、 KindergartenのK。幼稚園から5年生とか6年生という言い方をしています。学校に幼稚園がくっついているところは大垣市も同じですね。でも、小学校にくっついているような言い方はしません。この考え方に最初のうちはとまどっていました。(今は、そういう物なんだと割り切ることにしています。)
 一学級の人数は、Yamhill Grade Schoolを含め、私が今までに訪れた3つの学校では25人以下になるように努力しているということでした。ですから、教室の中が広く、後ろには活動のための大きな机があったり、先生の大机があったり、教材や教具の置き場になっていて自由に持ち出せるようになっていました。なんだか日本の教室がいやになってしまいました。
 もう一つ驚いたのが先生の数。視察したある小学校では、児童が少人数の上に2人〜3人の先生が教室にいました。聞いてみると、本当の先生は1人で後の人は父兄のボランティアだそうです。遅れがちの子に指導をしたり、グループ活動の時にグループに一人ずつついたりと大活躍だそうです。この学校では、学級数が20でサポートしてくれる方が45人、合計65人の先生が授業をしていると言っていました。日本にもこのシステムがあると指導の浸透や、保護者の誤解が少なくなるというメリットにもなると感じました。(他の面では大変かもしれませんが・・・)今私のいるYamhill Grade Schoolにも保護者のボランティアがいらっしゃるそうですので、また詳しく話を聞いておきたいと思います。
 以上書いたことについては、最初に述べましたように州によって、また、地域(学区)によって違います。さらに、学校の特色があるわけですので、一概にアメリカの学校を語るわけには行きません。アメリカ視察に行かれた他の方の話も参考にしてください。

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