OREGON No.06 971010
 今日はどうでもいいオレゴンコーストの旅話です。アメリカらしいところを感じてもらえたらと思います。長くて文字だらけです。我慢してください。
 今日はホームステイ先のカートさんは、現職教育の講演会があると言うことで別行動です。私を含めYamhill地区の児童生徒たちは体育の日ではないのですが休みなのです。そこで、奥さんのメアリーさんと息子のサイ君、そしてその友達のブレィディー君と私の4人で、朝7時30分に家を出てOREGON州の太平洋側へ行きました。オレゴンコーストは、アメリカの他の州の人も行きたがるすばらしい海岸です。海岸の全長は何百キロもあってカリフォルニア州の方まで続いています。しかし、北の方ほど絶壁や岩場の起伏があって景色がよいそうです。(南の方はただ単に平坦なだけだとメアリーさんがいっていました。)多くのキャンピングカーが走っています。日帰り客のような老夫婦もいます。夏には自転車でここを訪れる人も多いそうです。
 さて、旅の方ですが、一時間と少々走ったところで日本でいう喫茶店に行き朝食を取りました。最初はオムレツにトーストとジャーマンポテトがついたのとコーヒーを注文するつもりだったのですが、目の前を通り過ぎていった物体を見て、トーストとオムレツのセットに変えました。やっぱりアメリカサイズはでかかったです。でも、私以外の人たちはふつうに注文するあたりさすがアメリカの人ですね。最後には持ち帰り箱をもらっていましたが・・・。そこには落書き帳があって、自由に書き込めるというので、日本から来て12月までいることや、とてもおいしい料理をありがとうと言ったことを書いておきました。
 店を出て10分もしないうちに、海が見えました。日本人なら、「seaが見える!」と言うのでしょうが、ここはアメリカ。メアリー曰く「You can see the OCEAN!」確かに、そこに見えるのはPACIFIC OCEANなのです。 それから、海が見えたり見えなかったりしていくうちに、何カ所かに止まってくれて海辺におりることができました。このとき、私も子供たちも雨にうたれてずぶ濡れになってしまいましたが、彼らは平気のようです。なぜなら、こちらオレゴンはこれから雨期なのです。普段だと、11月から5月まで降り続くようです。(今年はエルニーニョのせいでおかしいと言っていました。)ですから、雨に濡れるのはあたりまえのことで、こちらでは大人も子供も傘を差す姿をあまり目にしません。もっとも、日本の梅雨のように降るのではなくて、ぱらぱら雨が多いようです。時にはどばっと降ることもありますがそれでも平気のようです。
 海辺にはとても珍しい物がいろいろありました。まず最初はseagull。鳩のようにうろうろしていました。次に見た物は、石に直径5mm〜1cmの穴があいた物です。中には化石のような物が見えたり、砂が詰まっていたり。人為的な物ではなく、何らかの自然現象でできた物のようです。最後は海百合を思い起こさせる長〜い海藻。子供たちは当たり前のようにさわっていましたが、なにやら最初は気味が悪かったです。何せ長さが6〜7m、昆布をゆでたような色でぬるっとした感じ、頭はなにやら球になっていてわかめのようなものが生えています。そして、反対の先っぽには根っこのような物。守口大根かとも思いました。
 そんなこんなしているうちに着いたのが水族館。ここにはオレゴンの有名人 「Keiko」がいるというので是非あってくれというのです。私もわくわくしていきました。メアリーは係の人に「Keikoは泳いでいるのか?」と聞いています。メアリーに案内されて着いたのは、大きな水槽の前。そこに見えるのは大きな一頭のぼーっとしたシャチだけ。「Keikoはどこにいるのかな?」ときょろきょろしていると、「Hey look! There is Keiko!」とメアリーの声。何だと思って指先を追いかけるとそこには例のシャチが・・・。なんと、Keikoはシャチだったのです。しかも雄の・・・。もう驚いたというか期待はずれだったというか。でも、そのシャチがすごく人気があってすごいんです。なんでも、フリーウイリーと言う映画にでたとかでオレゴンの人気者なのです。とても大きくて、大人が3人がかりでも胴回りがとどかないくらいです。長さは7〜8mくらい。とてもかわいらしかったです。他の魚や海鳥も見て、ショップで鮫の歯の化石を買いました。人の手のひらの大きさで$55くらいでした。安いと思って買いましたが、どうなんでしょうか?その後は、来た道を戻って行くだけでした。
 家に帰ると、今日化石や岩石ばかり見ていたことから、「化石をあげるよ。」といって海百合のちぎれた物や貝などたくさんくれました。いいのかなと思って聞いてみると、メアリーの実家のあるカンザスでは小川のほとりにたくさんでるそうで、「また行けばとれるからいいよ。」ということでした。
 ホストファミリーは、毎日の食事、洗濯、今日を含めた観光からおみやげをどこで買うのかまで計画済みのようで、本当にお世話になっています。うれしいやら申し訳ないやら・・・。学校やあらゆるところで感じるプレッシャーを少しでも和らげようとしている優しい心。日本人が忘れかけているものを感じます。
 直接関係ないかもしれませんが、このアメリカという国はボランティアで成り立っているという話を聞きます。その考え方は日本ももっと学ぶべきだし、私たちもそういう雰囲気を作り、子供たちに指導していかなければならないと思います。本来ならばいわれてすることではありませんが。また、社会もそれに対応できるシステムに変えていく必要があると考えます。今、広まりつつあるようですが・・・。
 まぁ、思いつくがままに今日のことから始まって、最後はなんだかよくわからなくなってしまいましたが、おゆるしを・・・。

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