OREGON No.05 971009
 今まで見た授業は、一時間ごとに生徒の入れ替わりがありましたが、今日見た授業は、3時間ぶっ続けで入れ替わりがありませんでした。このクラスは、ホームファミリーのカートさんによると、COREと言うそうです。(不確かなところもありますので、詳しく違う日に聞いてきたいと思っています。)このクラスでは、 EnglishとLiteratureとHistryを学びます。
 1時間目は内容からしてEnglishです。何をしていたかというと、プリントにかかれたstrainpiratesのアルファベットの中から単語を13個見つけるのをやっていました。ルールはただ一つ、左から右にしか見れないこと。順番の並べ替えはだめですが、左から右へスキップして読むのはokです。そのルールに従ってやっていくと、15から20個は見つかるようです。(日本でもこの種のパズルがありますが、スキップは御法度なのでそこが違うと思いました。)生徒たちは、一人で考えている者もあればペアで考えている者もいて相談は自由です。中には人の答えを丸写ししている者もいます。能力別に分かれているようにも思います。調べる過程でヒントを出し合うということで細かいことはいわれないようです。授業の最後には、日本の漢字テストに当たる英単語テストをやっていました。どこの国でもこのあたりは同じようです。
 2、3時間目はどうやらLiteratureのようです。読んだ本についての質問を、
「タイトル、著者、出版社 著作権者、挿し絵、 主人公の名前と特徴、 人柄、あらすじ、 著者の意図、批評分析評価等級(10段階) その本の推薦文」
といった項目についてノートに書きだし、同じ本を読んだ者同士口答で聞き合います。2時間目にその説明があり、3時間目にかけて本の続きを読み、3時間目の途中から自分たちの持ち寄った質問について話し合っていました。読み深めたり、言葉にこだわったりする一つの手段だと思いました。最終的には感想文でも書くような雰囲気だったので、今後の活動を見たいものです。
 4時間目は、生徒が入れ替わりました。Historyの授業です。今日の内容は、アメリカの独立時の13州について5つの質問に答えること。これまた自由な形で調べにかかりました。音楽をかけ聞きながらやっている者もいます。先生は、非常に表情豊かな人で、笑顔で私に「教師は教えません。彼らが自分の力で探して私に戻してくれるのです。」と言ったのが印象的でした。
 今日の授業で思ったことは、アメリカの歴史を正しく理解することと、正しい英語の表現力を付けることで、愛国心や国民性を高めていくことにつなげているのではないかということです。いろいろな民族が集まってできている国家だからこそ、こういうところに力を入れているのでしょう。

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