金魚の呼吸
1:口を開けるとエラブタが閉じる
2:口を開けるとエラブタが閉じる(下から見た状態)
3:口を閉じるとエラブタが開く
4:口を閉じると水が口から吸い込まれエラブタが開き
 エラを通り水中に排出される。
この時、エラ呼吸が行われる。

5:水が口からエラブタを流れエラを通過する。
 その際にエラにより、水中の酸素を取り込み
 二酸化炭素を放出する。

*透明鱗の金魚はエラブタのグアニン色素が無いか少ない為
 赤く透けて見えるが、普通鱗の金魚はエラブタをめくらないと見えない,
6:血液に溶け込んだ酸素は、
 エラ⇒静脈胴⇒心房⇒心室⇒動脈球⇒腹大動脈⇒エラ
 心臓が止まると、血液が循環しない為、エラ呼吸が出来ない
エラブタ閉じている
エラブタ開いている
鰓葉(さいよう)
鰓(エラ
(鰓弓(さいきゅう)
鰓杷(さいは)
動脈球(どうみゃくきゅう
心房(しんぼう)
静脈洞
(じょうみゃくどう)
心臓(しんぞう)
1心房1心室
臓器の名称と働き
<鰓蓋(エラブタ)>
*エラを覆い殻でで保護すると共に、先端の半円部は口と連動開閉して
 水が、口からエラブタの一方方向しか流れなくなっていて
 逆流防止弁の働きをしています。
※エラを覆い殻でで保護すると共に、先端の半円部は口と連動開閉して
 水が、口からエラブタの一方方向しか流れなくなっていて
 逆流防止弁の働きをしています。
白っぽい薄い膜で作られています。
<心臓(シンゾウ)>
心室(しんしつ)
*エラ呼吸する為の重要な臓器です。
*口側より、鰓耙(さいは)・鰓弓(さいきゅう)・鰓葉(鰓葉)
 の3つの部分で作られていて、口側から鰓耙(さいは)・鰓弓(さいきゅう)・鰓葉(鰓葉)で
 3層になっていて、殆んど、赤い鰓葉部です。
 鰓葉が赤く見えるのは、無数の毛細血管の集まりで、ここに水を流して水中の酸素を毛細血管から
 取り込み、二酸化炭素を排出します。
 鰓耙は、口の内側に直接露出していて、ここで選別された固形物が異物の場合は口から吐き出され、
 エサ等の場合は飲み込まれることになります。
 水は、鰓葉を通り、フイルターの様な働きをしています。


(エラブタの先端部
<鰓(エラ)>
*エラは大変デリケートな臓器です。
 エラブタをめくって、ちょっと指や爪で触ると鰓葉に傷が付いたり鰓葉が、ちぎれたり潰れたりして
 大量出血しても止まらず☆になる事があります。

*魚病薬にも弱く、特に、イソジンの濃い目のうがい薬・除菌用アルコール ・
 マゾテン・エルパージュ・カンパラD・リフィッシュ等も規定量以上や、源液がエラに付着すると
 ☆になる事があります。
*人間は2心房2心室ですが、金魚は1心房1心室です。
*水温・水質の急激な変化に弱く心臓麻痺を起こして☆になる事があります。。
エラ⇒静脈胴⇒心房⇒心室⇒動脈球⇒腹大動脈⇒エラに戻り、血液が循環しております。
大きい金魚程酸欠に弱い
<エアポンプが調子悪い中、110リッタープラ舟で飼育していた
20〜30センチの金魚達6匹を夜から朝までの間に☆にさせてしまった過去の失敗談>
*誰でも、大きい金魚は抵抗力も体力もあるから少々水温が高かろうが低かろうが急に変化しようが
 水が汚れても、よほどの事が無ければ☆にならないと思ってると思います。
 人間もインフルエンザ等は、大人より、子供はひどくなりやすく最悪命を落とします。
 しかし、プラブネが110リッターだし水換えしたばかりだし、夏場でなく晩秋だったから
*エアポンプの異音と電線の接触が悪く、たまにエアーが弱くなったりエアポンプが止まったり動いたり
 していました。
 新品に交換しようと思ってました。
 その夜10時30分頃、完全に寝てしまってから、ポンプが完全に故障して朝6時30分頃に、大きな大切な金魚達が
 ☆になってました〜w*

なぜ大きい金魚が酸欠になるのか
<28センチの朱文金と8センチの更紗和金で我流の実験にて実践経験しました。>
※左側が朱文金で、右側が更紗和金
※大きさ・重さを量り、エラとの比率で酸素消費量を比較する事にしました。
※左側が朱文金で、右側が更紗和金
※大きさ・重さを量り、エラとの比率で酸素消費量を比較する事にしました。
全長28センチの朱文金 220g
全長9センチの和金 15グラム
※朱文金のエラの面積を出す為、高さを測定しました。
 6・5センチです。
※朱文金のエラの面積を出す為、幅を測定しました。
 3センチです。
<28センチの朱文金>
<エラの面積と重さの比率の計算>
※エラの面積 6・5センチX3センチx2枚=39平方センチ
※重量 220グラム
※比率 220対39 エラは身体の 5・6分の1
<9センチの更紗和金>
※更紗和金のエラの面積を出す為、高さを測定しました。
 2・5センチです。
※更紗和金のエラの面積を出す為、幅を測定しました。
 1センチです。
※比率 15対5 エラは身体の 3分の1
※重量 15グラム
※エラの面積 2・5センチX1センチX2枚=5平方センチ
<エラの面積と重さの比率の計算>
※重量計算だけでしたら、朱文金の方が14・6倍ありますが
  エラの面積比は7・8倍しかありません〜w*
大きな金魚程酸欠に弱いのですw*
酸欠の症状と日常の管理監視
※上記の写真は水換え中の30センチ程のコメット・朱文金・伊勢錦ですが、ポリバケツで水量が少ない為
 鼻上げをしています。
 鼻上げとは、水中の酸素が少なくなると、水面に頭を上げ、口と鼻を水上に出して空気を吸い込み
 そこに含まれてる酸素を水面の水に溶かしてエラに送り込むのです。
 夏場の金魚すくいで掬った金魚は、水温が高いのと、袋が大変小さいので水量が大変少なく
 酸欠状態になり、鼻上げをします。
 そのまま、友達と楽しく夏祭りで時間を忘れて帰る時には☆になっている事もあります〜w*
 特に、ベテランで沢山掬ったら酸素消費量が多い為、全部☆になってしまいます〜w*
<水が酸欠になる原因と実践管理>
1:水槽やプラ舟に亀裂や穴があき水量が減るか水が空になる
2:エアポンプが故障して作動不安定や、作動しなくなる。
3:エアーチューブやフイルターのホースが外れている・穴や亀裂がありエアーや水が漏れている。
4:エアーチューブがからまっているか、何かで踏まれてエアーが流れない。
5:エアーチューブの分岐コッックを閉めたのを開け忘れた。
6:エアーポンプの電源の入れ忘れ・可変ダイヤルの回し調整忘れ。
7;水換えの時、バケツに沢山金魚を入れ過ぎる。
8:夏場、ホースの中の水が日に当たってお湯状態のを水換え用バケツに入れる
9:水が綺麗に見えても薬品・洗濯洗剤・台所洗剤・入浴剤・車洗浄用洗剤;トイレ洗浄用洗剤等
  が飛散して来たり、間違えて入れてないかを確認する。(体調の悪い時や、睡眠不足の時は特に)
10:魚病薬は規定量より入れ過ぎない。魚毒性の強い。エルパージュを入れすぎると鰓がやられる。
 リフィッシュと言う寄生虫殺虫薬は。コサジ1杯入れたら、鰓がやられ、ほぼ99%☆となる。
11:濾過剤が汚れ嫌気性バクテリアの発生で、水が腐敗していないかを確認する。
12:エアレーション・濾過装置の容量不足の時は早めに水換えする。
13:金魚を大きくする為、エサをやりすぎると残ったエサが腐敗して細菌が繁殖して酸欠になる。
14:夏場、水が蒸発したら、すぐに水足しする。
15水温が33度を超えていたら、全水換えか半水換えする。
16:夏場、外の飼育場なら日中33度超えたらシャワー等で水を散水する。
17:エサ欲しい鼻上げ以外に鼻上げ金魚が居たら
  エラ病でエラをやられて呼吸困難になっているかを確認する。鰓ブタをめくって虫眼鏡・顕微鏡で見る。
  <鰓病の病名>コロドネラ・エラミクソボルス・イカルムシ・ウオジラミ・トリコディナ・鰓ぐされ病)があります。
   細菌による病気と寄生虫による病気に分けられます。
18:浮き袋の異常で転覆してたり、上に上がってこれないかを監視する。
19:過密飼育をしない。(特に小さい水槽は水量が少なく酸欠になりやすい)
20:エラ蓋の片側か両側が動かないか、動きが遅いか速すぎるが不規則でないか。
21:息苦しくて水槽内を暴れて泳ぎ水槽に蓋をしていないと、飛び出して発見が遅いと☆となる。 
22・金魚をクロネコヤマトで金魚を夏場発送する場合、宅急便の冷蔵、で送る。
  トラックの荷台を締め切って運ぶので、高温になり水温が上昇して酸欠になる。
23金魚発送の梱包時は、水を入れた後、袋に携帯用酸素等で酸素注入する事。
  風船やタイヤの空気入れで空気を入れない事。
  空気は、酸素の含有量が少ない為、酸欠となり輸送中に☆になる可能性が高い。
 
鼻上げ
home
※私はプロではありませんが、金魚さん達を☆にさせないように、
 皆様のお役に立てる事を願ってます。
カウンター
鰓葉(さいよう)先端部の顕微鏡写真
6:血液に溶け込んだ酸素は、
 エラ⇒静脈胴⇒心房⇒心室⇒動脈球⇒腹大動脈⇒エラ
 心臓が止まると、血液が循環しない為、エラ呼吸が出来ない
*鰓葉に流れている血液の赤血球が確認出来ました。
 赤血球に含まれるヘモグロビンにより、鰓葉から取り込まれた
 酸素が運ばれます。
使用顕微鏡:Vixen MICRO NABI S800 x200倍
(鰓ブタのメラニン色素が無い為、鰓葉部が赤く透けて見える個体
※AC電源が無い所にも、持ち運びが出来るNISSO乾電池式エアポンプに、
 別売のエアチューブと、コトブキの、丸エアストーンL(K-48)を取り付け
 水換え中の、水入りポリバケツをエアレーションして、
 酸欠により金魚が☆にならない様に対策しました。
鰓弁さいべん
(鰓葉
1本1本