金魚の外敵
*屋外で金魚飼育されて見える方のみ参考にして下さい!
 室内飼育の方も金魚を食べる獣や鳥がいる事を知って下さい。
*動物の写真はフリー素材を使用させて頂きました。
<私の体験談>
*屋外で金魚飼育を始めてから2年前の冬まで、金魚の飛び跳ねで地面に落ちて
☆にならない様に適当な薄い板をかぶせているだけでした。
ノラ猫は、たびたびき来てましたがゴミを荒らされるだけで全く金魚には被害は無かったからです。
そんな冬の夜の間に悲劇が起こりました。
夜明けの4時半過ぎで私も嫁も子供も寝ている時に母が寒さで早く眼が覚めて
外に新聞を取りに行ったら、すごい事態になっていたので、金魚が大変だ!!!と私を起こしに来ました。
寝起きでどうしたのか判らず、外に出て見ると眼をそむけてしまう無惨な状態で・・・
2箇所で5ケース飼育していましたが、小さな金魚が数匹生き残っただけで殆んど全滅状態
猫では無理だから野生の獣だと思いました。
自分の意識管理が甘かった為、大切な金魚達の命が奪われたと・・・
正体を調べてたら、アライグマ・イタチ・サギ・ヌートリア・・・と記載されてました。
防獣対策をすぐにしないと!!!と安く確実に出来る方法を必死に自分なりに考えました。
最近アライグマにやられたと私に情報が入って来ましたのと他の方も被害を受けない様に
少しでも役に立てばとHPに記載する事を決心をしました。

<金魚外敵の主な鳥や獣>
1:アライグマ
*北アメリカ原産(外来種)で日本にペットとして輸入されました。
 逃亡や飼い主が世話を放棄したのが日本の気候に合い野生化して繁殖してしまいました。
*北は北海道、南は九州(沖縄?)まで日本全国に分布していて数も増えています。。
*お寺・神社・大きな家屋の天井裏や空家に巣を作り繁殖します。
 食べ物・住みか等、人間の造った物・ペット(金魚等)を上手く利用して増え続けて駆除の対象になっています。
*体長(尾は除く)は、60センチ程になり体重は約15〜20Kgで、ノラ猫に比べかなり大きく夜行性で
 群を作って生活していて、水辺を好む傾向もあります。
 木登りが得意で防獣ネットも簡単に登り侵入しますから、完全に天上まで囲い
 人間の出入口も獣が入れない様に餌やり・水換え等以外は閉じる必要があります。
 雑食性で、野菜や魚やザリガニ等を食べます。
 寿命は野生で5年程で春に3〜6匹の子供を産みます。
 アニメのアライグマラスカルをご存知の方も見えると思いますが、金魚を食べる様には見えなく
 可愛い顔をしています。
 しかし、やむ終えず金魚を食べる様になったのは、人間が放し外にしたのが罪なのと餌が少ない
 (特に冬場と、水路がコンクリートで蓋をされた為)中で
 生きていかねばならないからで、アライグマ自身は悪くありません。
<金魚被害の特徴>
かなり手足が器用で、かなり力も有り知恵を働かせ、重り等を撤去してフタ等を上手に開け手で金魚を口元に誘い出しくわえたり
濾過器やフイルター等を外したり壊したりします。
自分が溺れない深さであれば水に入り金魚を口でくわえた後に食べる為、しかも猫と違い大きな口ですから
大きな金魚まで被害に遭います。
足跡が残っているのなら、かなり大きく丸い形で5本の指跡が有るのが特徴です。
群れで来ますので、被害を受ける数も多いです。
金魚をくわえ去り安全な場所で食べ、現場には鱗が落ちている程度です。
2:イタチ
:*日本固有種の日本イタチと朝鮮から入って来た少し大き目の朝鮮イタチ(外来種)が居ます。
 よく似た種類にハクビシン(顔の真ん中に白い線模様が入っている外来種)とは違います。
 *土に穴を掘って巣を作り繁殖します。
 *オスの体長(尾は除く)は30〜40センチでメスはやや小さいです。
 動物食を好み、昆虫類・魚・ザリガニを食べる為、水田・池沼や川辺を好みます。
 浅い所なら潜水可能です。
 敵に襲われた際に臭い強烈な悪臭を肛門から放ち逃げ身を守ります
 私の住んでいる周辺で見かけますが全国的には少な目です。
 多分、私の金魚はイタチ?にやられた可能性があります。
 もし、そうであったとしてもイタチに罪は全く有りませんし、環境の悪化で、かなり生息数が激減して居ます。
 希少動物になって居て実際に見ることは殆んど有りません!
 私が金魚の管理を怠った事が悲劇を起こしてしまったのです・・・
 
<金魚被害の特徴>
手がアライグマより短いが大変器用で板等を器用に除去します。
体が細いので水槽やトロ舟の上の蓋の狭い隙間でも入り込めます。
浅目の水槽なら器用な手で外の地面に金魚を取り出すか潜り、くわえ出して食べます。
その場で肉食の鋭い強い歯でかみ砕いて食べるので無惨です。
頭や内臓や肉片が散らばってます。
3:ヌートリア
*南アメリカ中南部原産(外来種)で毛皮で服等を作る為に日本に輸入されましたが
 逃げ出したのが、日本の気候や環境に合い野生化して繁殖してしまいました。
*本州の中部地方〜中国地方に多く居ます。
*巨大なドブネズミの感じでシッポもソックリで、私も実物を見ましたが怖くて逃げました・・・
 女性ならキャーと叫んでしまう方も多々見えると思います。
*川や池や田んぼの用水路や沼等、水の有る所にしか居ません。
*ヨシ・ハス・ヒシ・稲等の葉を主に食べる草食ですが、魚類も食べます。
 泳ぎが大得意で潜水も長時間可能です。
*ネズミと同じ歯ですから噛む力は相当強いです。
<金魚被害の特徴>
植物が好きなので魚は殆んど食べませんが、植物餌が無いと魚類を食べる事があります。
近くに、川や池や沼や田んぼの用水路が有ると被害に遭う可能性が有ります。
ネズミの様に歯が鋭い為、普通の網なら食い破ってしまいますし、水深があっても平気ですから
金魚は容易に食べられてしまいます。
見かけによらず、ひどい餌不足にならない限り金魚に被害は殆んど与えません。
田んぼの稲を食い荒らす被害の方が深刻です。
4:シラサギ・アオサギ・ゴイサギ
*河川・湖・池・沼・干潟・水田に生息する大型の鳥です。
 捕獲は、法律で禁止されています。
*繁殖は木の上に巣を作り行ないます。
 シラサギやアオサギは、私の住んでいる近辺の田んぼや川に結構います。
 一番右のゴイサギだけは、夜行性です。
*魚が大好物で他にカエルやザリガニや昆虫等を長いクチバシを水に突っ込み捕食します。
 中央の写真は、アオサギが魚をクチバシで捕獲した様子です。
<金魚被害の特徴>
養殖池の金魚や川魚を食べる害鳥扱いもされる事があります。
比較的大きな金魚でも飲み込んで食べてしまいます。
水深があっても平気で、アヒルの様に水面に浮く事も可能です。
眼が非常に良い(超遠視)為、上空からも金魚が見えますし、素速い魚でも上手に長い首を伸ばし
水にクチバシを入れ見事に捕獲します。
クチバシが細長い為防獣ネットの目が粗いと容易にクチバシを入れられ被害を受けます。
大きくて口に入らない場合、クチバシでハサミの様に金魚の体を切ってしまいます。
金魚の体がまっすぐ二つに切り離されいるのと、金魚がさらわれて、いなくなっているのが特徴です。
ゴイサギだけは夜行性なので夜の間に被害を受けます。
5:カラス
*日本全国に分布している、誰もが見て知っている真っ黒の鳥でカーカーと鳴きます。
 大変頭が良く、雑食性で生ゴミを食い荒らしたり農作物を食い荒らしたりもします。
*増えすぎて被害が多く問題になってます。
<金魚被害の特徴>
サギ類と同様ですが、体が小さい為、小さな金魚が被害を受けます。
カラスの行水と言いますが、水深があると怖がるのとクチバシが短い為、深くの金魚まで届かない為
水面近くにいる金魚が被害を受けるのと、ランチュウ等の浅いトロ舟が被害を受けます。
サギ類と違って、いたる所に群で沢山いる為、被害を受けやすいです。
<防獣対策の実践>
*下記の方法は私の我流で対策後は、被害に遭っていませんが100%保証は出来ません。
*金魚を屋外で飼育されて見える方々、これから屋外飼育をされる方のお役に立てば幸いです。
<衣装ケースに防中ネットを2重にかぶせる>
100円ショップでも蛇の目クリップ(左側)やクリップが売られてます。
鉄なので錆びたら新品に交換します。
*初めは、黄色の目の粗い防獣ネットのみでしたが、後で鳥だとクチバシと頭が
入って金魚が食べられてしまう事に気が付き細かい目の緑色の防獣ネットを
ホームセンターにて購入して二重に被せてクリップで固定しました。
余ってはみ出たネットにブロックを載せました。
かかった費用は全部で約4000円です。
*右上側が獣にかじられ引き裂かれています。
<ポリキングタライの孔を利用して金網を被せる>
1:引っ掛け棚用の樹脂被服金網を4枚を角型キングタライ110L
 (84x62x深さ32センチでホームセンターバローにて購入)の
 大きさに合わせ重ねます。
2:結束バンドにて締付け固定してニッパにて上図の部分を切ります。
3;緑色の防獣ネットを金網よりやや大きめにハサミで切ります。
4:金網と防獣ネットを結束バンドで締付け固定します。
5:縄跳びのビニールロープをハサミかニッパで切りポリキングタライの孔に通し
 縛り付け金網を固定しました。
*緑の防獣ネットは余りを使い、他は全て100円ショップで購入しました。
 製作費用は、防獣ネット2000円+金網4枚で420円+結束バンド3袋で315円
+縄跳び105円+ニッパ105円で合計2945円です。
<体験と製作実践で感じた事>
金魚の命も人間の命も尊さは同じだと思います。
例えば自動車は高価ですが、同じ車種が大量生産されていますからお金を出せば、皆さんが同じ車を
買う事が出来ます。
しかし300円のコメットでも自分が愛着を持って大切に飼育していた金魚が被害に遭い☆になってしまったら
高級車が買えるお金があっても、似たのは居ても全く同じ金魚は存在しない為、絶対に買う事が出来ませんし
命を取り戻す事も出来ません・・・
金魚の命を守る心は、親・子供・嫁・恋人・友人を思いやる心に結び付くと思います。
この事例を参考にして頂き、他の方々が金魚被害に遭わない事を願っております。
もっと良いアイデアが有ると思いますので皆さんも工夫してみて下さい。
カウンター
home
6:ハクビシン
*ハクビシンは漢字では白鼻心と書き、タヌキ等にも似てますが、ハクビシンの顔は名前のとおり
 額から鼻までに白い線が通っている
のが特徴で、ジャコウネコ科の哺乳類とされています。
*本来は海抜200メートル〜1000メートルの山林に生息しているようですが現在の日本では、
 都市部でも見られるようになり、目撃数も増えており、害獣として扱われている事が多いです。
*ハクビシンは植物中心の雑食性で、木の実や果物、穀物や野菜の他にも
 ネズミやカエル、昆虫、小鳥やその卵などいろいろな小動物も食べます。
 屋外飼育している 金魚やメダカ鯉等の被害が報告されてます。

 タヌキなどとは違い木登りも得意で電線などをわたる場合もあり小さな隙間さえあれば
 民家にはいろんなところから侵入してきます。
 夜行性のため昼間は、民家の床下や天井裏、他の動物が使っていた巣穴を棲家として潜んでいます。
 1度に2頭〜3頭ほど出産し、基本は母子の家族のようですが複数の家族が群れを作ることもあります。