金魚の病気
*私は、プロではありませんので参考程度にして下さい。
 必ず治療専用の水槽を用意して下さい。
 病気の治療は、実践経験が大変重要です。
 人間の医学と同様で、非常に奥が深いです。
 この場では、簡単に説明させて頂きます。
<病気の種類と治療薬>
1:白点病
*金魚を飼っている方の半数以上の方が経験します。
 初期症状は、オビレや他のヒレに白い小さな白い斑点
 が現れます。
 しばらくすると、斑点は体中に広がり他の金魚にも
 伝染して最悪エラに入り込み死んでしまいます。
 正体は、繊毛虫の1種のイクチオフチリウスです。
 0.3mm〜0.5mm程の円形又は楕円形をした寄生虫です。
 成虫は、魚体から離れてシストという丈夫な粘膜の
 バリアを作ります。
 その中で仔虫を繁殖させ無数に水中にばらまきます。
 ものすごい耐薬性の、スーパー白点虫も居ます。
 この病気は早期発見早期治療が大切です。
 *初期治療は、ヒーターがあったら、水温を30度に上げます。
 上げ方は、じっくり上げた法が良いです。
 シストは、薬を遮断して効かないので、高水温で、成長を早め
 仔虫を放出すると、薬が効くからです。
 治療薬は、グリーンFクリア・ニューグリーンF・グリーンFリキッド・メチレンブルー・ハイトロピカル・
 トロピカルNゴールド・アグテン等を使います。
 
2:ツリガネムシ病(エピスチリス寄生症)
*顕微鏡写真の様に、釣鐘の形をした原生虫です。
 初期症状は、尾ビレや他のヒレに白い大きめの斑点
 が現れます。イカリ虫の初期(幼虫)と間違えやすいので専門家の判定が必要です。
 しばらくすると斑点は体中に広がり、体が充血します
 治療薬は、メチレンブルー・ニューグリーンF・グリーンFリキット・イソジンうがい薬・
 トロピカルN・トロピカルゴールド等を使います。
3:尾ぐされ病
*初期症状は、尾ビレの先端が白っぽくなります。
 しばらくすると尾がバサバサに裂けボロボロになって
 無くなってきます。
 ひどくなると尾が無くなってしまいます。
 ひどくなると仮に治っても尾は再生しません。
 見るからに、可愛そうな病気です。
 正体はカラムナリスと言う細菌です。
 この細菌の弱点は塩です。
 予防法は、普段からこまめに水換えをする事です。
 治療薬は、グリーンFゴールド顆粒・グリーンFゴールドリキッド・グリーンFリキッド・ナクロカインSR・
 観パラD・エルパージュ・ケンエーうがい液(イソジンうがい液でも良い)・岩塩・食塩(味塩は不可)等を使います。
4:鰓ぐされ病(エラ病)
*初期症状は、尾ビレの先端が白っぽくなります。
 ここまでは尾グサレ病の初期と同じですが、
 すぐに、エラにカラムナシス菌が入り込みます。
 多数のコアカ飼育がよく被害を受けます。
 体も小さくエラも小さく抵抗力が弱い為、進行が
 大変早く、1日〜2日で呼吸困難でほとんど全滅
 します。
 エラをやられて呼吸困難となるため、水面に浮いて
 鼻上げ(口をパクパクさせる)して死んでしまいます。
 治療薬は、尾ぐされ病と同じ薬を使います。
 寄生虫(トリコディナ・ダクチロギルス等)のエラ病は
、リフィッシュ・トロピカルN・マゾテンを使います。
5:穴あき病
*初期症状は、ウロコの表面の色が少し赤っぽく
 変色します。
 進行は、比較的ゆっくりですが、ひどくなり体に
 穴があくと大変治り難いですが、内臓までは、
 行かない為、直接死にはつながりませんが
 穴のあいた金魚は、痛々しくで可愛そうです。
 傷口から細菌が入って他の病気も併発します。
 私も苦労して治した経験があります。
 治療薬は、観パラDのオキソリン酸が効果があります。
 穴あき病の専門みたいな薬ですが、尾グサレ病にも大変効果があります。
 直接傷口に付けるのは効果があります。
 グリーンFゴールドリキッド・観パラD(高価)・ハイトロピカル
 ・エルパージュ・岩塩等を使います。
6:水カビ病
*初期症状は、体にミズカビが付き白っぽくなります。
 ひどくなると体全体が白くカビで覆われ充血して
 死んでしまう事もあります。。
 治療薬は、ニューグリーンF・グリーンFリキッド・トロピカルゴールド・
 メチレンブルー・アグテン・ヒコサン・等です。
7:赤斑病
*初期症状は、皮下毛細血管の充血や出血を伴った
 赤斑が見られます。
 ひどくなると赤斑が体全体に広がります。
 正体はエロモナスと言う普通の細菌です
 進行するとマツカサ病やポップアイが併発して
 死んでしまいます。
 治療薬は、ハイトロピカル・観パラD・グリーンFゴールド・ナクロカインSR等です。
8:松かさ病(マツカサ病)
*初期症状は、ウロコ全体が少し逆立ってきます。
 ひどくなると体は膨れてウロコがひどく逆立ち
 マツボックリの様になり、目も飛びだして来ます(ポップアイ)。
 肝臓(内臓)も侵しますが伝染力は弱いです。
 抵抗力の低下時に水の汚れが重なると発病しやすいです。
 非常に治りにくい難病ですが、ココア(人間の飲み物)
 のポリフェノールが効果があると言われてます。
 あと治療薬としてグリーンFゴールド顆粒・リキッド
 観パラD・エルパージュ・岩塩等を使います。
 あきらめず、愛情を持って気長に治療する事が大切です。
9:ボックス病(乳頭良性腫瘍)
*初期症状は、白・クリーム色・ピンク色等の少し盛り上がった腫瘍が出来
 ひどくなると腫瘍が大きく盛り上がって、何箇所かに出来ます。
 初期はスレ(こすれキズ)と間違えやすいです。
 毛抜きで挟んて除去する手術をした経験がありますが、数ヶ月すると徐々に再発しました。
 術後は、傷口が細菌感染しないように、ニューグリーンF・イソジン液・ナクロカインSR等で、薬浴します。
 非常に治り難い病気ですが死んでしまう事は、余りありません。
10:ダクチロギルス・ギロダクチルス病
*初期症状は、体やヒレの付け根や口の周りに充血した紅斑が見られます。
 エアレーションの近くや、ろ過器の注水口付近で,
 背ビレをたたんで、じっとしています。
 ひどくなると体のツヤが無くなり粘液の分泌が増し、白っぽくなり
、食欲が減退して弱っていきます。
 エラが、ひどく侵されると、狂った様に泳ぎ呼吸困難で死んでしまいます。
 正体は、寄生虫で、ダクチロギルスは頭部の4つの黒眼点が特徴で、
エラに、ギロダクチルスは、エラ・体・ヒレに寄生し、細胞を食べてしまいます。
 予防法はこまめな水換えです。
 治療は、塩・ホルマリン液・マゾテン液の複合薬浴が、効果があります。
 マゾテン液の代用として、トロピカルN・リフィッシュも使用可です。
*ものすごい繁殖力・感染力・伝染力・耐薬性で、延命は出来ても、
 完治は困難で、水槽の金魚達を全滅させてしまう事が頻繁にあります。
*ダクチロギルスの生態に、治療研究経過も記載!
*初期症状は、食欲が無くなり体のツヤが無くなり、透明感の無い
 青白い体になります。
 ひどくなるとエラの粘液の分泌が異常に多くなり、呼吸困難となり
 死んでしまいます。
 この病気の原因は、繊毛虫です。
 治療は、トロピカルN・マゾテン液・リフィッシュ・岩塩・過マンガン酸カリウム
(薬局で入手)が効果があります。
11:キロドネラ病(白雲病)
12:転覆病
*初期症状は、体が傾いたり前のめりにつっこんで
 泳ぐ様になります。
 ひどくなると、ひっくりかえって泳ぐようになります。
 リュウキンなど、体型の丸い金魚がなりやすいです。
 予防は、エサをやりすぎないことなどです。
 治り難い病気ですのであきらめずに、エサを減らし、
 水温を、冬場はヒーターにて温度を上げる様にする。
 この病気は、治り難いが長生きする個体もおります。

13:腎肥大症
*初期症状は体が少し曲がってきます。
 ひどくなると体の曲がりはひどくなり片側もしくは両側の腹が異常に腫れてきます(腎臓が腫れる)。
 やがて衰弱してエサを食べれなくなり死んでしまいます。
 治り難い病気です。
 治療は腎臓の負担を軽くする為、岩塩等を使います。
*初期症状は、エサのやり過ぎ等で消化不良を起こし腹が異常に大きく膨らんでくる。
 ひどくなると腸閉そくをおこしてフグのような体になり、死んでしまいます。
 雌の卵巣腫瘍でも同じ状態になりますので鑑定は、水産試験センターに依頼が必要です。
 治り難い病気ですので根気よく面倒を見る事です。絶食させるか、エサを微量にします。
 治療として、人間の便秘薬のミルマグ内服液を餌に、しみこませて与えるとお通じが良くなります。
 (この方法は、私独自の我流の方法ですから保証は出来ません。)
*症状は、食欲がなく、ぼーっとしている、エラの動きが不自然である。エラ(エラ蓋で覆われて居る為直接見れない)を見ると白っぽいブツブツ斑が多数確認出来ます。
 予防法としては、水槽や器具をイソジン等でしっかり消毒をすることと汚れた水の生きたイトミミズ・アカムシ(寄生の可能性有り)の為を与えない。
 ひどくなるとエラ(エラに寄生する為)が侵され呼吸困難で死んでしまいます。
 治療薬も無く感染力も速く強く金魚が全滅(特に当歳魚)する事もある厄介な病気です。病魚は、治療用水槽に隔離して根気よく面倒を見ることです。
17:イカリムシ寄生症
*初期症状はやや大きく盛り上がった白い斑点(幼生)が見られます。
 ひどくなると10mm程の針状の白〜黒っぽい寄生虫が成虫になると体中に
 突き刺さり寄 生(雌のみで雄は交尾後すぐに死んでしまいます。)します。
寿命は1ヶ月半〜2ヶ月ですが、冬の成虫は死なずに越冬し春を待ちます。
 体を水槽にこすりつけたり、暴れまわって泳ぎます
*熱帯魚・メダカ・鯉にも寄生します。
 治療は、トロピカルN・トロピカルゴールド・リフィッシュ・マゾテン・デミリンを使います。
 水槽及び器具を熱湯(やけどに注意!)殺虫・消毒します
 薬は成虫と卵には効きません、幼生のみに効果がありますが、薬耐性が強く再発を繰り返し治りにくいです。
 使用量を誤ると(特にリフィッシュ・マゾテン)神経障害を起こし最悪、死なせてしまう事がありますので注意が必要です。
 成虫はピンセットにて、そろっと切れないように抜きます。根気強く長期治療(最低1ヶ月程)が必要です。
*イカリムシの生態に
重症魚への治療研究の経過を記載。
18:ウオジラミ寄生症(チョウ)
*初期症状は体を底石や水槽にさかんに擦り付けます。
ひどくなると、3〜5mmくらいの丸い寄生虫がたくさん体に寄生して栄養失調・貧血状態となり、死んでしまう事もあります。
*春の半ばから初秋によく発生します。
*水温が23度〜30度の環境で、水換えを怠ると大発生する事が多々あります。
 水温が高いと、2〜3日で孵化します。
*金魚に寄生した幼生は、肉眼では、わかりにくいです。
 成体は、注意深く見れば、はっきりと確認出来ます。
 晩秋を迎え水温が下がると、卵で越冬して、春の半ばを迎えると孵化します。
 孵化したら、すぐに金魚に寄生して、針を魚体に刺し金魚の体液を吸収して成長して成体になります。
 
治療は、イカリムシと同様です。
14:腸まん
15:エラミクソボルス(粘液胞子虫寄生症)
16:気泡(キホウ)病
*症状は、ヒレ・エラ・頭にに小さな空気の泡(あわ)が出来ます。
 水に含まれる、酸素の最大容量は決まってます。
 水中の酸素容量が多いと発病しやすくなります。
 原因としては、アオコの大発生等があります。
 予防として、日光が直接当たらない様に、すだれ等をかけます。
 治療は、水換え後に塩水浴をします。
 イソジン浴も効果があります。
19:金魚ヘルペスウイルス症
*ランチュウの品評会等で伝染し発見され広まった新種のウイルス症で、金魚もフナも感染発病します。
 よく似た病気に鯉(コイ)ヘルペスウイルス症(大量の池や川の鯉が死滅した事件)があります。
 人間の新型インフルエンザと同様、感染力、伝染力が強いウイルスです。
*肝臓の造血組織を破壊(はかい)する為、貧血が進み死んでしまいます。
 腎臓も病巣となります。
 免疫力も低下する為、他の病気も(白点病や尾腐れ病等)併発しやすくなりますし、温度を上げたり魚病薬を使っても
 治らないのが特徴です。
 春や秋に白点病(尾ビレ等に)やカッターナイフで切り裂いた様な尾腐れ病が出た後、次々と金魚が死んでしまう場合は、
 金魚ヘルペスの可能性がありますが、白点病も尾腐れ病もエラに入り込みますから専門家の鑑定が必要です。
*悲しい事に、ワクチンや治療薬は無く、1〜2週間の間に感染した金魚は、次々と死んでしまいます。
 外観的には、異常は見当たりませんが、エラブタをめくって見ると貧血で白っぽい薄赤か真っ白になり、目も多少くぼんでいる事もあります。
*残念ながら治療法は、ありません。
 他の金魚に伝染させない様に、死んだ金魚を池や川に放さない、病気の金魚を他の水槽に入れない。
 水槽・砂利・器具等を
キッチンアルコール除菌ケンエーうがい液・オキシドール・ホルマリン等で完全消毒して
 
ウイルスを完全に死させてるか
 金魚と水草を取り出し、熱湯(90度以上)を水槽一杯に入れ常温になるまで放置して水換えするのも効果がありますが、
 高温で水槽が割れたり、変形したり器具が破損・故障したり、人間が大やけどする等危険なのでお奨め出来ません。
 器具は、可能なら新品と交換して下さい。
 濾過器のフイルターは、新品に交換して下さい。
 ネットは、廃棄して新品と交換して下さい。(病魚がいる水槽で使ったネットで他の水槽の金魚をすくっただけで、
 その水槽の金魚達に感染してしまいます。)
*このウイルスに耐えて生き残る個体が、まれにおります。
 キャリアと呼ばれ、他の金魚に伝染させてしまいます。
*このウイルスは水温が33度以上になると活動を停止しますが、死滅したのではありませんから
 水温が下がると再び活動を始め、増殖していきます。
*金魚の養殖池で発生したら、大変な事になります。(コイヘルペス同様、数百〜数千匹も池の金魚が死滅)
*病気の断定診断は、素人では不可能です。
 検体(腎臓や肝臓)を専門の遺伝子鑑定する業者に送り、依頼する事になります。
 静岡県の有限会社 生物工学研 に有料で依頼可能です。
 水産試験センターも、対応して頂けると思います。
 
*下部の写真は、エラ病?(エラが細菌等でやられる病気の総称)?で死んでしまった金魚です。
 エラ病の場合は、エラに斑点があるとかエラがただれているとか病変が見られますが、この病気の場合は、
 病変が無く綺麗ですが色だけが白っぽくなっているのが特徴です。
 金魚ヘルペスウイルス症と似ていますので、専門家の鑑定確定診断が必要です。
 エラブタを、はがしてみますとエラが白っぽくなっていて(通常は鮮やかな赤色)目が少しくぼんでいます。
 外観的には,何も異常は見当たりません。
 私はプロではありませんから断定は出来ませんのでお願い致します。
 参考写真にして下さい。
20:トリコディナ寄生症(サイクロキータ病)
*初期症状は、ヒレ・鱗・が赤っぽく、エラは、赤黒くなってきます。
 ひどくなると充血がひどくなり鱗が剥がれやすくなりヒレもボロボロになり、
 体も粘液で覆われるようになり、エラブタも腫れてきます。
 エラに大量寄生すると呼吸困難で死んでしまいます。
 この病気の原因は、繊毛虫です。
 原因は水の汚れですから、こまめな水換えが大切です。
 初期の治療薬としてグリーンF・過マンガン酸カリウムが効果的ですが
 ひどくなると治り難い病気です。
21:白雲病(コスティア・キロドネラ寄生病)
*初期症状は、体の表面に薄く白っぽい膜が、部分的に出来ます。
 ひどくなると膜は体全体を覆いエラにも細菌が入り込み死んでしまいます。
 この病気の正体は、コスティアと言う細菌か、キロドネラ(繊毛虫)の寄生です。
 白い雲の膜の正体は、寄生虫の刺激で体から粘液が分泌されるからです。
 原因は、病魚の購入や、水の汚れから細菌が繁殖する為です。
 水温の変化により風邪をひいた時にも発病します。
 冬眠中に発病しやすいです。
 こまめな水換えをした方が発病しにくくなります。
 この細菌は、抵抗力が強くなかなか死にません。
 根気よく治療する事が大切です。
 早期発見、早期治療が大切です。
 治療薬は、ニューグリーンFリキッド・メチレンブルー・トロピカルN(キロドネラに使用)・イソジン液(うがい薬)・
 岩塩・マゾテン液(キロドネラに使用)・過マンガン酸カリウム(薬局にて入手)・リフィッシュ(キロドネラに使用)・
 ホルマリン(キロドネラに使用)・ナクロカインSR(人間用の殺菌消毒液)です。
濾過器の底に産み付けられた
ウオジラミの卵

*0.3mm程の小さな,たくさんの卵の塊です。
成体のウオジラミ
22:眠り病(ネムリ病)
*症状は、水底で横向きになって、動かなくなります。
 その姿が寝ている様に見えますのでこの病気の名前が付きました。
 冬期の発病が多いです。
 当歳魚が、かかりやすいです。
 金魚よりも錦鯉の方が多い病気です。
 エラで、時々呼吸します。
*ボックスウイルスが原因で発病します。
*治り難い病気で、伝染性も強く放置して置くと、集団で水の底で横になってじっとしています。
 水槽を、たたいたりして刺激を与えると泳ぎ出しますが、しばらくすると水底に横たわります。
*治療法としては、水温をヒーターで30度前後に上げる事と、観パラD・エルパージュ・岩塩等で
 薬浴させます。
初期の白雲病
23:黒斑病(コクハン病)
*症状は、体に墨を塗った様な黒いあざが出来ます。
 白雲病等が治った後の部分に発生します。
 冬眠中(水温が低い)に発病しやすいです。
 水温が上昇して餌を良く食べる様になり、体力の回復と共に治る事が多いです。
 白雲病の余病でもあるので、金魚の風邪とも言われます。
 治療法としては、水温を20度〜25度にヒーターを使って上げる事と、
 観パラDやグリーンFゴールドリキッドで薬浴させます。
*貧血症状で白くなった鰓(エラ)
 病変は見当たらない。
*健康な鰓(エラ)
 鮮明な赤色です。
<金魚の解剖図(メス)>
(下手な自筆で済みません〜wー)
@排泄孔(はいせつこう) 糞や尿や精液や卵を排出する。
A膀胱(ぼうこう) 尿を一時的に貯める。
B輸卵管(ゆらんかん) メスのみ 成熟した卵はここを通って排泄孔から産卵される
C卵巣(らんそう) メスのみ 卵を作ります。
D肝臓(かんぞう) 腸の奥に隠れてます。 栄養を貯蔵して
                           必要な時に血液中に補給します。
E腸(ちょう) 金魚には胃はありません。 餌を消化する管です。
F脾臓(ひぞう) 見える様に書きましたが
           腸の奥に隠れてます。
G胆嚢(たんのう) 見える様に書きました腸の奥に隠れてます。
             消化液(糞の色になる)を分泌し消化を助けます。
H心臓の心室(しんぞうのしんしつ) 伸縮して血液を全身に送り出すポンプです。  
                       1心房1心室です。人間は2心房2心室
I心臓の心房(心臓のしんぼう) 
J動脈球(どうみゃくきゅう) 動脈につながって
                  血液を全身に送っています。
K動脈幹(どうみゃくかん)  上記同様
L鰓(えら) 人間で言う肺に相当する呼吸器
M浮き袋(うきぶくろ) 空気が入っていて
              体のバランス・浮き沈みを
              コントロールしています。
N腎臓(じんぞう) 汚れた血液を濾過して尿にします。
O輸尿管(ゆにょうかん) 尿を膀胱に運ぶ管です。

*人間に無く金魚にある臓器は、鰓・浮き袋です。


24:腹水病(フクスイ病)
*症状は、お腹がフグの様に大きくなり、手で触るとプヨプヨして柔らかいです。
 金魚の解剖図を参照して読んで下さい。
 この病気は、腸まん・腎肥大・マツカサ病による肝臓肥大等で臓器不全(肥大)を起こし
 腹水が溜まりさらにお腹が破裂する程大きくなると言う末期症状です。
 原因として、餌のやり過ぎによる、水の汚れでエロモナス菌が増殖した状態で水換えを
 怠り、金魚が餌を食べ過ぎて消化不良を起こし体が衰弱すると
 エロモナス菌が金魚に感染して、腎臓や肝臓を犯し肥大すると浮き袋が圧迫されしぼんで
 機能しなくなり底に沈んだままになります。
 マツカサ病も併発する事が多く鱗も逆立っている事が多いです。
 腸も圧迫され腸閉そくとなります。
 臓器の腫れ・腸内のガスや餌の充満・臓器不全による腹水で、お腹が破裂する程腫れます。
 非常に治りにくい超難病ですが、ココア(人間の飲み物)
 のポリフェノールが効果があると言われてます。
 初期の腸閉そくには、人間の便秘治療内服液のミルマグ内服液を餌に、しみこませ与える
 (私の我流の方法で他の方には保証出来ません。)のも効果があると思います。
 あと治療薬としてグリーンFゴールドリキッド・観パラD・エルパージュ・岩塩等を使います。
 基本的には、1週間程絶食ですが、その後餌を微量(5粒程)を与えて食べる様でしたら
 1日1回5粒〜10粒程与えます。
 注射針で腹水を抜いても再び溜まりますし人間同様、腹水を抜いた後に死亡する可能性がありますし、
 誤った場所に針を刺すと内臓破裂で☆になります。
 私も治療した経験がありますが残念ながら1週間後に☆となってしまいました。
 あきらめず、愛情を持って最後まで治療する事が大切です。
 この病気の予防は、水を汚さない事と餌をやり過ぎない事です。
松かさ病で肝臓が侵され腹水病になり
お腹が腹水で大きく腫れている。
カウンター
体や尾ビレが水カビで白くなっている。
初期末の腸まん
home
尾ビレに寄生したウオジラミ
口の下側の左側と中央に
丸い盛り上がりが見られ
左側は赤く充血しています。
幼生(成虫直前)
針状に伸び始めた若成虫
左がマゾテン液・右がトロピカルN粉末    リフイッシュ
  
25:水泡病(ガマガエル症候群)
*ピンポンパール・高頭パール・浜錦・穂竜など珍珠鱗(パール鱗)特有の病気ですが、
 他の品種にも希に発病します。
 悲しい事ですが原因不明の難病で治り難く予防法もありません。
 エロモナス菌が原因だとも推測されてます。
 症状は、鱗が水泡眼の袋(水泡眼の眼部の袋は病気ではありません)
 の様なリンパ液が詰まった袋が膨らんで隆起してきます。
 ひどくなると多数出現しますし鱗以外のエラブタや頭部等にも出現します。
 赤斑病を併発している事もあります。
 伝染性はそれほど強くありませんが、☆になる事があります。
 初期の場合は水泡を針で潰すか、切除しますが再発しやすいです。
 切除後はメチレンブルーなどの直接塗布かニューグリーンF等で薬浴で消毒します。
 あきらめず、愛情を持って最後まで治療する事が大切です。

ピンポンパール
人気がある水泡眼の眼の水泡は
角膜が変化したもので
病気ではありません。
ポップアイの併発
エラブタに出来た腫瘍
重度の白雲病(顕微鏡写真)
使用顕微鏡:Vixen MICRO NABI S800 x80倍
ナクロカインSRは、
ドラッグユタカにて購入
使用顕微鏡:Vixen MICRO NABI S800 x80倍
ツリガネムシ
寄生虫によるエラ病に使用する。
細菌によるエラ病に使用する。
細菌による尾ぐされ病に使用する。
松かさ病の治療にも使用出来ます。
使用顕微鏡:Vixen MICRO NABI S800 x80倍
エラに寄生したダクチロギルス
頭部に4つの黒眼点があります。

卵生です。
エラに寄生したギロダクチルス
体表・ヒレにも寄生します。
黒眼点は、全く有りません。。
卵胎生で、写真右側の仔虫が生まれてきます。
エラに寄生した白点病虫
仔虫を持った白点病虫
使用顕微鏡:Vixen MICRO NABI S800 x80倍
ケンエーうがい液・ナクロカインSRは、人間用の殺菌液で、
私は、我流で使用しています。
使用されるのなら、自己責任でお願いします。
ケンエーうがい液・ナクロカインSRは、人間用の殺菌液で、
私は、我流で使用しています。
使用されるのなら、自己責任でお願いします。
ケンエーうがい液・ナクロカインSRは、人間用の殺菌液で、
私は、我流で使用しています。
使用されるのなら、自己責任でお願いします。
使用顕微鏡:Vixen MICRO NABI S800 x80倍
トリコディナ
キロドネラ     
使用顕微鏡:Vixen MICRO NABI S800 x80倍
ナクロカインSRは、
ドラッグユタカにて購入
横見のキロドネラは、
扁平で背中が円弧状です。   
  
キロドネラ     
白い粘液の顕微鏡写真
     
使用顕微鏡:Vixen MICRO NABI S800 x80倍
使用顕微鏡:Vixen MICRO NABI S800 x80倍
エラに寄生したトリコディナ
重症の赤班病
<発病時の応急処置
<発病時の応急処置