幹事クリタのコーカイ日誌2023 |
10月1日 ● どこまでも瀬名ドリーム。 いよいよ終盤戦に向かおうという『どうする家康』ですが、今日の放送では秀吉の長男鶴松の誕生に始まって、小田原合戦から徳川の関東移封まで一気に3年分くらいをすっ飛ばしました。小田原合戦ではもっといろいろエピソードもあったはずですが、相変わらず登場人物が少なく、千利休も伊達政宗すらも出てきませんでした。北条家も氏政と氏直の2人だけで重臣ゼロ。キャスティング費をケチっているとしか思えません。小田原合戦では当時の主だった武将が一堂に会しているのに、秀吉と家康と三成しか出てこないとはどういうことでしょう。 と、今さらこのドラマの登場人物の少なさというかリストラぶりを嘆いても仕方ないのですが、何よりびっくりしたのは北条氏政がすぐに秀吉に下らなかった理由が、まさかの「瀬名ドリーム」のせいだったとは驚きました。このドラマの一番のファンタジー部分であり、総ツッコミを受けている瀬名の「慈愛の国構想」が、まさか小田原合戦にまで影響しているとは。脚本家の古沢良太がとことん瀬名の聖女化に拘っていることを象徴しています。アホちゃうかと呆れてモノが言えません。 そんなこんなで秀吉の天下統一の仕上げ事業であった小田原合戦もあっさりと終わり、徳川の関東移封に話はさっさと移るのですが、家康が家臣たちに話をする前にいい年をした中年の重臣たちが昔の青春ドラマのように殴り合いをして関東に移ることにお互いに納得するという意味不明の展開がありました。バカバカしいにもほどがあります。これでは大河ドラマどころか歴史ドラマですらないと、誰かNHKの偉い人は止めなかったのでしょうか? まあそんなこんなで次回は「唐入り」となるようです。史実では名護屋城に全国の大名武将たちが集まってきますが、キャスティング費の節約に勤しんでいるプロデューサーはまた同じ面子しか登場させないのでしょう。とにかくここのところ出てくる俳優陣が軽量級過ぎて『VIVANT』を少しは見習ったらどうかと思います。こんな調子では天下分け目の関ケ原が今から少人数の小競り合いになってしまわないか心配です。 |