幹事クリタのコーカイ日誌2021 |
10月21日 ● 柳の2冠王。 今日の阪神戦で2回4失点と冴えなかった中日の柳裕也ですが、失策がらみで自責点は2だったため防御率は2.20。追う阪神の青柳は2.51でこれから18イニング連続無失点でも2.25で柳に追いつかないため、柳の最優秀防御率はほぼ確定しました。最多勝は青柳に2勝差で逃しましたが、奪三振でも168と2位の巨人・戸郷に大差をつけているため投手2冠王を達成です。さらに言えば172回の投球回数もリーグ1位ですから、セ・リーグを代表する先発投手として年間通じて活躍したと言って良いでしょう。 このレベルで来季も活躍できたら歴代の中日のエースの系譜に連なることができると思います。過去の中日のエースと言えば古くは魔球フォークの杉下茂を筆頭に、権藤博、小川健太郎、星野仙一、小松辰雄、今中慎二、山本昌、川上憲伸、吉見一起と続いてきています。今は大野雄大がエースでしょうが、柳と左右のエースとして安定して活躍できるようになれば頼もしいです。 投手陣の軸となる選手がいるのは心強いのですが、問題は打線の軸です。今はビシエドだけが「軸」として踏ん張っています。大島洋平も長年活躍していますがタイプ的にはやはり1番打者であり中軸ではありません。中日の歴代4番も振り返ると西沢道夫に始まり、杉山悟、森徹、江藤慎一、マーチン、谷沢健一、大島康徳、落合博満、パウエル、ゴメス、ウッズ、ブランコときてビシエドです。最近はずっと外国人選手ですし、生え抜きにいたっては大島康徳以来いないのですから、いかに主軸を育成できていないかという証明です。 今の中日の1軍にビシエドが去った後の4番を任せられそうな選手が見当たらないのが何とも寂しく頼りない限りです。なので期待はもちろん石川昂弥ですが、まだ高卒2年目でしかも故障が多いのが気がかり。しばらくはまだ外国人頼りになるのでしょう。ビシエドを本当に巨人に引き抜かれたら困ります。 |