幹事クリタのコーカイ日誌2019

[ 前日翌日最新今月 ]

11月3日 ● ラグビーW杯閉幕。

 日本で行われるスポーツイベントはしばしば開幕前にはあまり注目されていなかったのに、一気に爆発的にブームになることがありますが、今回のラグビーW杯ほど開幕前と閉幕時の差が激しかった大会も珍しいのではないかと思います。ラグビーなんて誰が見るんだとか、日本は弱いんでしょとか、ルールが複雑で難しいとか、五郎丸出ないなんて意味がわからないとか、いろいろ言われていたのに、終わってみたら2019年最大のヒットと言ってもいいくらいの盛り上がりでした。

 「マリーシア」(ずる賢さ)が日本代表には足りないなんて言われるサッカーよりも「規律」と「協調性」が重んじられるラグビーの方がはるかに日本人には理解も共感もしやすいということもあるでしょう。多文化を受容し、お互いをリスペクトするラグビーは、日本流の「おもてなし」精神もきっちりと各国代表が受け入れてくれました。ラグビーの「いい部分」が最大限にプレゼンテーションされた大会として、大成功に終わったと思います。

 あとは熱しやすく醒めやすい日本人に対して、ラグビー協会がいつまでこの熱気を持続できるかです。すぐに社会人、大学生、高校生のラグビー大会が今年も開かれます。1980年代のラグビーブームの頃のように、またラグビー観戦に若者が集まったりするのでしょうか?来年の東京五輪でラグビーへの興味が失われてしまったりしないでしょうか?

 ただ仮にブームが終わってまた元の静かなラグビー場に戻ってしまったとしても、今大会が日本人に残した大きな足跡と鮮烈な記憶は確かなものだと思います。またいつかどこかできっとラグビーの花は開くことでしょう。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」