幹事クリタのコーカイ日誌2005

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3月14日 ● ホワイトデーのプレゼント。

 25年前に「菓子屋の陰謀」から始まったホワイトデー。詳しい歴史はこちらの「ホワイトデー公式サイト」をご覧いただければわかりますが、今や当初の全国飴菓子工業協同組合の思惑をも超えて普及してしまった感があります。

 この公式サイトにも「ホワイトデーはキャンデーを贈る日です」とでかでかとトップに書かれていますが、こう書かなければならないほど、ホワイトデーに菓子を贈る男性は少数派なのではないかと思われます。

 僕も毎年ホワイトデーのプレゼントをデパートに買いに行きますが、圧倒的に義理ホワイトデープレゼントはキャンデーよりもハンカチ類の方が目立ちます。僕がホワイトデーにお返しをするようになったのも結婚してからなので10数年ですが、お菓子類をプレゼントしたことは最初のうちだけで、その後はずっと基本的にブランドもののハンカチが中心です。

 せっかくホワイトデーという新しいビジネスアイデアを考案しヒットさせたにも関わらず、その利益の多くをデパートとアパレルメーカーに持っていかれてしまった菓子組合としては悔しいところでしょうが、こうなってしまったのはあのバブル景気のせいでしょう。

 1980年にホワイトデーがスタートしてしばらくは、菓子という質素なプレゼントでも「お返し」があるだけで女性も喜んでいたものです。しかし、バブル期の景気高騰に合わせてにプレゼントの相場も急上昇。「菓子なんかじゃイヤ」という女性の意気込みと、急に懐が豊かになった男性の下心と、イケイケドンドンの時代の空気の後押しが、ホワイトデーのプレゼント相場をクリスマスプレゼント並みに暴騰させてしまったのです。

 しかもバブルが弾けてからもこのプレゼント価値観だけは生き残り、もはや簡単に菓子には後戻りできなくなってしまいました。「5倍返し」「10倍返し」なんて言葉も囁かれるほどホワイトデーは男性にとって負担になり、義理チョコならもういらないと言う人も多いことでしょう。

 残念ながら僕はそう言うほど義理チョコも貰えないので、ありがたくチョコを贈ってくれた方にはお返しをさせてもらっていますが、本来的には「日頃のお世話」に対して感謝の意味でくれたチョコに重ねてお返しをするのは筋違いな気もします。真面目に考える女性ほど「かえって負担を増やすのでは」と思ってチョコを贈るのを躊躇するかも知れません。実際、僕の周りにもしつこく「お返しはいらないですから」と念押しする女性もいます。そう言われるとかえってちゃんとお返ししたくなるんですけどね。

 まあプレゼントなんて本当に気持ちの問題で、贈りたければいくらでも高いモノを贈ればいいし、イヤだと思えばやめてしまえばいいのです。あまり相場とか世間体とか考えて悩んでしまうとかえって袋小路に入り込んで抜けられなくなるので、「あげたいものをあげる」のが一番ではないかと。

 もっとも僕は年とともに「あげたいもの」がどんどん高価になっていくので、予算との兼ね合いで悩んでしまうんですけどね。ホリエモンじゃないので「お金で買えないもの」もあることは知っていますが、やはりお金はあればあっただけ使い勝手はいいですから。


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