cinema eye
鑑賞日94/6/26（ビデオ）
前作では法律の裏をかいくぐって、夜逃げを手伝い弱者を助けた中村雅俊率いる「夜逃げ屋」が、今度は自己破産を手伝う代書屋になるシリーズ第２作。パート２というとつまらなくなることが多い中、この作品は前作よりさらにパワーアップした感じで、結構見せてくれます。
ストーリーは、良心的な金融屋・風間杜夫が、債務者たちの自己破産のせいで債権を取り立てられず、そこを鬼のようなやり手の金融屋細川俊之につけこまれ破産。皮肉なことに自ら自己破産をすることになるが・・・。ということで、中村雅俊率いる「夜逃げ屋」は、今回は風間杜夫一家を助けるため細川俊之と対決します。
なんたって悪役の細川俊之が良いですね。冷酷非道なんですが、言ってることには筋が通っている。なにせ、本来悪いのは金を借りながら返さない方なんだから細川俊之に理はあるんですよね。金融屋が金を取り立てられなかったら、商売上がったり。金を安易に借りる連中こそ悪いということをしっかり教えてくれます。
逆に中村雅俊は少々善人に過ぎて迫力不足。前作からのスタッフの益岡徹のほうがずっと頼りになる感じです。風間杜夫はお人好しで頼りない役柄を好演しています。
前作ではコミック「ナニワ金融道」にかなわないな、って感じでしたが今回は脇役に恵まれて、かなりその域に近づいた感じでした。パート３もあるのかな？
今回の木戸銭…１０００円
