cinema eye

『ビバリーヒルズコップ3』

鑑賞日95/7/25(ビデオ)
 エディ・マーフィーの当たり役シリーズ第3作。今回はディズニーランドに似たテーマパークを舞台に、凶悪な偽札犯人を追います。

 しかし、これ典型的なシリーズモノのはずれ作品ですね。確かに今までの設定をそのままにして作った映画ではあるのですが、見た目は一緒でも中身は大違い。1作目、2作目の面白さはどこにもなく、出がらしのような3作目になってしまっています。前が良いだけに、余計期待はずれという感を強くしてしまいました。

 ダメなところはいくらでも上げられますが、なんと言ってもエディ得意の「マシンガントーク」が全然出ないこと。ただガンアクションをするだけなら他の俳優でもいいわけで、彼が出演する以上はマシンガントークで喋り倒して欲しいです。それに脚本も安易で、簡単に犯人にたどり着いてしまい、ご都合主義だけで捕り物が完結してしまいます。子どもが主役のテーマパークが舞台だからと言って、ストーリー自体が子ども向けでは、話になりません。

 他にもいくらでもつまらないところはありますが、いちいちあげつらう気にもなれない凡作であることは確かです。目についたのは、架空のテーマパークのオープンセットが、本当によくできていたことくらいですね。後はたとえジョージ・ルーカスがゲスト出演していようとも、つまらないものはつまらない。

 強いて言えば、難しいことは考えずに、時間つぶしに何かないか、という時にだけおすすめできる映画ですね。もっともそれにしたって、いくらでも他に面白い映画はたくさんありますけど。

今回の木戸銭…700円