cinema eye

『ターミネーター2』

鑑賞日91/9/18(劇場)
 見ました!『ターミネーター2』。映画館は平日の昼間だというのに凄い人で、なんと立ち見。一瞬出ようかと思ったけれど、どうせいつ来ても立ち見なら、と思い直し根性で見てきました。もっとも併映(名古屋ではT2といえど2本立てなのだ)の『サマーシュプール』はさすがにパスしましたけれど(面白そうじゃなかったし)。

 さて、立ち見までしたT2ですが、さすがに大ヒット作だけあって立ち見を苦ともさせない迫力。とにかく最初から飛ばす、飛ばす。「ウォー!どうやって撮ったんだぁ?」みたいなシーンの連続で、まさに息つく間なし。アクションの連続には圧倒させられます。『トータル・リコール』で一部不評だったシュワちゃんの人殺しも今回は殺人機械のくせに足しか撃たない善玉となっているし、最後にはマシンであるターミネーターが人間のような愛情まで知ってしまうというヒューマンさ。まさに国民的ヒーロー「ターミネーター」です(シュワちゃんが政治家転身を狙っているというのも納得できます)。

 面白かった、の一言で済む映画ですが、あえて不満をあげるとしたら、このヒューマン過多な部分でしょうね。前作にあった不気味なまでのターミネーターの不死身ぶりも今回はシュワちゃんが善玉に転身したことによりトーンダウン。サイバー感覚あふれるB級SF快作であったT1から、普通のヒーローものになったA級SF大作のT2という図式はちょっと寂しい気もします。まあ、このあたりはパート2ものの宿命みたいなもので、『エイリアン』も『ダイ・ハード』も歩んだ道ではあるのですが…。

 そんなことで、当然面白い、でもちょっと普通になったかな、というT2でした。

今回の木戸銭…1500円