cinema eye
鑑賞日00/1/7（ビデオ）
ヒットした『ラッシュアワー』と同じ監督作品による同じ趣向のアクション・コメディ。主演はチャーりー・シーン＆クリス・タッカーになっていますが、ジャッキー・チェンに比べて格段にアクション部分が弱いため、全然面白くない作品になってしまいました。
そもそも『ラッシュアワー』の成功はジャッキー映画にハリウッドのコメディセンスを加えた点にあります。ところが、この作品は単なるハリウッド製ドタバタコメディ。チャーリー・シーンもクリス・タッカーもアクションよりもコメディが得意な俳優だけに、映画の見せ場が少なくなってしまいました。
その上、東洋人と黒人というアメリカではともにマイノリティに属する2人が活躍するからこそ痛快なのであって、白人と黒人ではいつもの光景になってしまい、イマジネーションが広がらずありふれた展開になってしまいます。
ストーリーがご都合主義なのはこの手の映画ゆえ仕方ないにしても、もう少し全体に練ったところが欲しい作品でした。
今回の木戸銭…６００円
