cinema eye

『がんばれ!ルーキー』

鑑賞日95/5/9(ビデオ)
 怪我の功名から突然100マイル(160km)の速球を投げられるようになった12歳の少年が「シカゴ・カブス」に入団して活躍するという、いかにもハリウッドらしいベースボール・コメディ。この手の映画はあまり大外れがないのと、基本的に僕が野球映画が好きだということもあって、結構楽しめました。

 いつもいつも思うのですが、どうしてハリウッドで野球映画を作るとあれだけ臨場感がある野球シーンができるのでしょうね。みんな俳優が本当に野球が上手だし、観客のエキストラとかも、いかにもベースボールファン、という感じで楽しそうだし。僕は10年近く前にこの映画の舞台になったシカゴのリグレー・フィールドに実際にカブスのゲームを見に行きましたが、本当にこの映画みたいな雰囲気でした。いかにも明るく楽しい大リーグ、という感じが映画でも基調になっていていいです。

 もっともこの映画自体は、同種の野球映画と比べると、ちょっと話が単純過ぎて深みに欠けます。もう少しいろいろとサブストーリーを盛り込んでくれないと、単調になってしまっていて退屈しました。野球映画好きならまあ暇つぶしにお勧めの1本、というところですね。

今回の木戸銭…900円