cinema eye

『マイ・プライベート・アイダホ』

鑑賞日92/11/17(ビデオ)
 ゲイの美少年2人組(リバー・フェニックス&キアヌ・リーブス)のロード・ムービー。公開された時から気にはなっていたんですが、キアヌ・リーブスの『ハート・ブルー』を見て、ようやくこちらも見る気になりました。

 かなり雰囲気としてはニュー・シネマっぽいんですけど、そういう演出が果たしてこの映画で成功だったかどうか、少々疑問です。せっかくいかにもハリウッド的な若手有望俳優を起用しているのですから、もっと綺麗に楽しく撮った方が良かったじゃないのかな、と思います。

 で、そう思った一番の原因は、この映画って「母を尋ねて三千里」なんですよね、基本的な構造が。こういう話ってのはカラッと明るくやった方がなんか新しい気がするんです。特にアイダホなんてポテトしかないアメリカの田舎がステージなら、余計にそういう空気感が欲しかったかな、なんて。ま、単に通俗的なイメージで終わるかもしれませんがね。

 美少年好き、ホモ映画好きには、そんなこたぁ関係ないかも知れませんが。

今回の木戸銭…700円