cinema eye

『ミセス・ダウト』

鑑賞日95/4/2(ビデオ)
 名優ロビン・ウィリアムスが女装に挑戦した話題のコメディ。ストーリーはすでにご存じの方が多いと思いますので省きますが、家庭というものが崩壊している感じのアメリカ現代社会の中で、離婚しながらもファミリーの絆を守ろうとするちょっと子供思い過ぎる売れない俳優の父親の姿を描いていて、結構アメリカの病巣を笑わせながら突いている感じです。

 もっともそうは言っても社会派映画ではないですから、一番の見せ場は、やはりロビン・ウィリアムスの芸達者ぶりでしょう。冒頭のシーンで見せる七色の声色をはじめ、相変わらず器用にさまざまな人物を演じ分ける姿は、まさに彼の独壇場です。コメディなので、映画的矛盾はありますが、そういう細かい話には目をつむって見ると、楽しめる映画になっていると思います。

今回の木戸銭…1200円