cinema eye

『ミスター・ベースボール』

鑑賞日92/12/2(試写会)
 さて公開間近の話題の野球映画『ミスター・ベースボール』です。フィルダーの話がヒントになったというこの映画は、日本にやってきた(中日ドラゴンズに入ります)メジャー・リーガーが、日本野球にとまどいながらも成長し、またアメリカに帰っていくという話です。

 主演は『スリーメン&ベイビー』のトム・セレック、ドラゴンズ監督役に高倉健。なかなか期待できるでしょ。もちろん、日米野球論というテーマはロバート・ホワイティングの著作やマンガでもあるものですから野球ファンならもう見慣れたような部分もあるのですが、映画としては初めての試みですから、それはそれで楽しめると思います。

 さて、なにゆえこの映画を公開前に見たかというと、実はこの映画、名古屋が舞台でして、うちの会社(それも名古屋支社)が製作に全面的に絡んでいるんです。それで今日会社でその試写会があったわけなんですよ。ですからエキストラなどで、会社の人間が結構出てきますし、最後のタイトルバックにまで名前が出てくる人もいるんです。裏話もいろいろありますが、それはまた別の機会に。。。

 さて、期待の映画の出来ですが、ハリウッドの野球映画としては「並」のできでしょうね。もちろん、ハリウッド製の野球映画につまらないものはほとんどありませんから、この「並」という評価は決して悪いものではありません。ただ、どうしても舞台が日本だけに、いろいろと違和感がある場面も出てきてしまうんですよね(公開前なので詳しくは書きませんが)。それを除けば、結構日米の文化比較としても面白い映画になったとは思います。

 ただ僕としては名古屋のあちらこちらがやたら出てくるし(うちのマンションも映ります)、知っている顔もちょこちょこ出てくるしで、映画よりも最初からそういうディテールに目がいってしまいました。だからあまり冷静な評価ができません。まあ一度見てやってください。

今回の木戸銭…1200円