cinema eye
鑑賞日03/1/1（ビデオ）
全編ＣＧによるアニメーションで作られたファンタジーアニメ。子どもたちの悲鳴をエネルギーにしてモンスター社会に供給するエネルギー会社「モンスターズ・インク」を舞台に、ハラハラのアクションとサスペンスが展開します。
ストーリーはサスペンス仕立てで謎解きがあるし、派手なアクションもあるし、もちろん楽しいコメディタッチだし、モンスターの造形は凝っていてスターウォーズばりだし、そして最後はヒューマンに爽やかにエンディングを迎えるという、まさに欠点のない理想的な作品です。
子どもたちに見せて楽しませる映画としては、十分な出来映えというだけではなく、大人も見て楽しめるレベルに仕上がっています。悪い奴は悪い奴としてきっちり描かれていて、途中で改心したりしないのも大人には甘くなり過ぎず気持ち良いです。
ただ難を言えば、そつなく無難にまとまり過ぎているところでしょうか。特に欠点はないのですが、じゃあ「ここが凄い！」と強調するようなところもありません。見終わった後に心にひとつだけズシンと残るものがないのです。どこかに敢えて癖を残しておくようなヤマっ気があれば、もっと大ヒットしたことでしょう。
今回の木戸銭…１１００円
