cinema eye

『マイノリティ・レポート』

鑑賞日04/2/2(DVD)

 西暦2054年。予知能力者を使って殺人事件を未然に防ぐシステムが完成したアメリカワシントンD.C.。その捜査官のチーフが、自らが殺人する予知を見せられて逃亡、警察の追求を逃れながら真実を探る、という作品です。

 追う側が追われる側になりながら、真相を突き止めるというサスペンスはこれまでも数限りなくありますが、それをうまくSFに持ち込んだところがミソです。変更可能な予知というパラドックスもあっさり無視して突き進んでいきますが、二重三重のどんでん返しに、そのあたりの矛盾は無視してもいいか、という気分になりました。

 スピルバーグの手練れぶりとトム・クルーズの熱演が光ります。面白い作品でした。



今回の木戸銭…1400円