cinema eye

『メジャーリーグ3』

鑑賞日99/6/3(ビデオ)
 大ヒットした1作目、豪華キャストの割には石橋貴明以外に見せ場もない凡作だった2作目と比べて、パート3は地味な映画になりました。名前こそ『メジャーリーグ3』ですが、内容も中身も“マイナーリーグ”級でした。

 ミネソタ・ツインズ傘下の2Aチームの監督を引き受けた元投手が、ボロボロのチームを立て直して、最後にはツインズとの下克上対決をするというストーリー。展開としては1作目、2作目と同じようなものですが、舞台になっているのが、今までのメジャーリーグからマイナーリーグに変わっているのが大きな違い。

 マイナーリーグを描いた映画としては、ケビン・コスナーの『さよならゲーム』という渋い作品がありましたが、あの映画で描かれたマイナーリーグ生活をコメディタッチで明るく見せたという感じです。

 もっともストーリー自体は、ありきたりで最初から見え見えの展開ですから、面白いかどうかは演出にかかっているんですが、残念ながらそれほど盛り上がりもせずに終わってしまいます。前作ではかなり輝いてみえた石橋貴明も、今回は慣れてしまったせいか、イマイチでした。ま、野球好きコメディ好きが暇つぶしに見るのなら、という程度です。

今回の木戸銭…800円