cinema eye

『メジャーリーグ2』

鑑賞日94/8/11(劇場)
 大ヒットした1作目は、いかにもハリウッドらしい野球コメディで面白かったので、このパート2も期待して見に行ったのですが、パート2映画の壁を破れず、もう一歩のできでした。

 最初から見えている結末というのは、この手の映画の場合仕方ないのかもしれませんが、それにしてもパート1となんら変わることのない展開は少々退屈ですし、新味のあるキャラクターも出てこない。あくまでもパート1の続き、でしかないパート2映画で終始していますから、前作を見ていない人には多分よくわからないだろうし、見ている人間にはマンネリにしか見えません。

 その中で唯一頑張っているのが、話題の石橋貴明。本来のキャラクターそのままに暴れ回っています。もっと登場させてもいいのではないかと思えるほどの元気さで、この映画の随一の収穫ですね。日本でのイメージと同じキャラクターで活躍できたというのは、素晴らしいと思います。もちろん、石橋くらいしか見るべきものがなかった、というところにこの映画の限界がありますけどね。

 それにしてもチャーリー・シーンという役者は、本当にこういう知性のかけらもないような役がよく似合いますね。

今回の木戸銭…1000円