cinema eye

『キンダーガートン・コップ』

鑑賞日91/7/12(劇場)
 シュワちゃんの新作コメディ『キンダーガートン・コップ』。まあタイトルを聞いただけで大体想像がつく映画ですが、本当にそうでした。

 シュワちゃんはめちゃくちゃバイオレンスな刑事。ところが長年追っている犯人逮捕のカギを握っている母子を探すために幼稚園に保夫として潜入しなくてはならなくなってしまった。園児たちはジャンキーや殺人犯よりも手強い…。といういかにもな設定ですが、アクションと笑い、さらにちょっとしたラブロマンスも絡まり、なかなか軽いノリの愉快な作品です。

 やはり見物はシュワちゃんとガキどもの攻防。ガキを使った映画は本当にハリウッドはうまいなあ、と感心させられます。それと、アメリカの家庭・夫婦の崩壊ぶりも軽いコメディの中でチクッと描かれていて、この辺のセンスも、なかなかなものです。犯人が執拗に母子を追っているのも、金のためではなく子供の取り合いだった、というところにも「アメリカ」が覗いています。

 シュワちゃん映画としては、この手のコメディはあくまでも余技ですが(期待はやはりT2=ターミネーター2でしょう)それでもここまでの作品に仕上げてきたところに感心しました。

今回の木戸銭…800円