cinema eye

『キルビルvol1』

鑑賞日04/7/11(DVD)

話題のクエンティ・タランティーノ監督のアクション映画第一弾。なんでも作っていたら一本で収まらなくなってしまって「Vol1」になったということですが、確かにストーリーがまるでテレビシリーズのようで、2時間そこそこにまとめるのは無理な感じです。

 この作品の特徴は何と言ってもタランティーノの「日本趣味」なわけで、いろいろな日本文化のエッセンスがごった煮のように取り込まれています。それはひとつひとつ突っ込みを入れ始めると、もう「ラストサムライ」の比ではないくらいにおかしなところがたくさんあるのですが、それは敢えて無視して寛容な心で見れば、その妙なハイテンションの子どもっぽさが面白いとも言えます。

 このタランティーノのセンスに共鳴できるかどうかが、この作品を許容できるかどうかの分かれ目です。僕はまあ何とか笑いながら見ましたけど、正直vol2はどうでもいいな、という感じです。



  今回の木戸銭…600円