cinema eye

『キッド』

鑑賞日01/11/23(ビデオ)
 ブルース・ウィリス主演のヒューマン・ファンタジー。ディズニーらしく、家族で楽しむことができる優しい映画です。

 ブルース・ウィリスは40才のイメージコンサルタント。クライアントの良いイメージを演出するためなら、どんな嘘でも作り出す仕事。そんなある日、8才の子どもが彼の家に紛れこんできます。なんと彼は、8才の時の彼自身。なんのために、どうして過去から現在へやってきたのか?8才の自分が40才の自分を微妙に変えていきます。

 と言うことで、子どもの頃の夢を大人になって忘れはしていないか?という問いかけが映画のテーマ。そして諦めてはいけない、夢は努力していれば叶う、という前向きなメッセージがラストで投げかけられます。演出も脚本も、ファンタジーとしては良くできた作品です。

 ただ少々甘過ぎるのが難点と言えば難点。最初はまだシビアな世の中も描いていたのに、ラストは思いっきり夢物語になってしまいます。好みの分かれるところですが、40才で8才の娘を持つ僕としては、少々照れ臭い思いもする作品でした。

今回の木戸銭…1000円